遺伝外来 (婦人科)
概要
2024年1月より遺伝外来を開設しました。
自分の遺伝子の情報を知ることで、お一人おひとりにあった具体的な治療法や対策法を一緒に考えてみませんか?
遺伝外来では、BRCA1/2遺伝学的検査実施前のカウンセリング、検査結果判明後の遺伝学的説明を行っています。
【BRCA1/2遺伝学的検査の目的は大きく2つあります】
- 治療方針の決定:使用する抗がん剤の選択(乳がん、卵巣がん、膵臓がん、前立腺がん)
手術方法の選択(乳がん) - 遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC:Hereditary Brest and Ovarian Cancer)の診断
検査の実施については各がんの種の担当医が説明しますが、その遺伝学的側面(ご自身への影響やご家族への影響など)については難解で、普段の診療の中で詳しく時間をかけて説明することは大変です。
当外来では十分時間をかけて、患者さまやご家族さまへわかりやすく補足説明をすることが可能です。
- 乳がん、卵巣がんの場合、条件を満たせば、保険診療の範囲(※1)でBRCA1/2遺伝学的
検査をすることができます。 - 膵臓がん、前立腺がんの場合は、主治医の先生に保険診療の対象なのか、
一度ご確認されることをおすすめします。
※1:保険診療の条件
- がんの治療において、分子標的薬オラパリブの適応かどうかを判断する場合
- 45歳以下で乳がんと診断された
- 60歳以下でトリプルネガティブの乳がんと診断された
- 両側の乳がんと診断された
- 片方の乳房に複数の乳がん(原発性)を診断された
- 男性で乳がんと診断された
- 卵巣がん・卵管がん・腹膜がんと診断された
- ご自身が乳がんと診断され、血縁者※に乳がんまたは卵巣がんまたは膵臓がん発症者がいる。
※血縁者の範囲:父母、兄弟姉妹、異母・異父の兄弟姉妹、子ども、甥・姪、父方あるいは
母方のおじ・おば・祖父・祖母、大おじ・大おば、いとこ、孫など
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