救急科

概要

「断らない」質の高い救急体制

   2016年に当院東館が運用開始と共に、現体制の救急部が立ち上がりました。救急部は地域に密着し、地域連携を密にしていく部門と考えており、地域の救急救命士、開業医の先生方と「顔と顔がみえる関係」を深め、救急搬送しやすい病院を目指しております。地域の方々にも、身体の異変に対して、いつでも受診しやすく、相談しやすい病院であるべきであり、「24時間、断らない質の高い救急体制」で運営しています。救急医療体制は常勤救急医2名(専門医を含む)と、久留米大学高度救命救急センターからの救急医の応援もあり、重症疾患にも、救急搬送が重なった時でも対応できるようにしています。

特長

   救急隊からのバイタルサインの情報から早期警告スコア(National Emergency Warning Score=NEWS)を算定し、患者の急変可能性を予測します。急変しそうな患者に合致した場合は、急変しないように医師、看護師を中心に注意深い観察を行います。
   初期診療を行った後、心電図、血液ガス、超音波検査装置で初期評価を行います。次に、救急室のすぐ隣にあるCT、MRIを使用して一刻も早い治療へと導きます。画像所見で異常を確認したら、CT・MRI撮影途中でも、臨床検査技師から連絡があり、医師が確認したのちに早期治療へ導きます。専門性がないようなあいまいな疾患や、病因不明な救急患者に対しても入院適応があれば、救急部の医師が入院対応しています。

   

症例

救急受診状況

   当院は二次救急施設(入院治療や手術を必要とする重症患者に対応する救急施設)であります。2022年度には救急車搬送数は3,795台、時間外救急患者を4,689人受けいれており、救急車+時間外受診を合わせた数は過去最高(8,484人)で、筑後地域の病院では2番目に多い救急受診数であります。心筋梗塞やくも膜下出血、消化管出血、敗血症性ショックなどの一刻を争うような重症患者の対応も可能であり、時間外でも緊急カテーテル治療や、緊急手術、緊急内視鏡、緊急透析(血液浄化)も施行できる病院であります。時間外は内科当直医、外科当直医、臨床研修医が対応し、専門科への緊急受診が必要な方は、呼び出し体制にしています。医師、看護師、事務、放射線技師、臨床検査技師などが当直として常駐しており、多職種連携体制を整えています。さらに、久留米には、病院搬送までの時間が日本一最短な久留米消防があり、救急救命士との連携も日ごろから意見交換を行い、病院からの紹介数も過去最高となっており、「顔と顔がみえる関係」は強固なものとなっております。時間外で往診できない開業医のためにも、紹介患者を24時間受け入れる体制にしています。他、困った時には病院(0942-38-2222)に連絡頂き、窓口から時間外受診して頂ける病院でもあります。

 

 

血液浄化療法

   当院は日本血液浄化学会認定施設、日本透析医学会認定施設、日本アフェレーシス認定施設であり、血液浄化療法は昔から施行しております。当院では、日本血液浄化学会認定指導者の指導の下、死亡率の高い敗血症性ショックや、大腸穿孔、急性肝不全、急性膵炎、重症肺炎、尿路感染症などの重症疾患に対して、集中治療室で血液浄化療法(PMX, CHDF, PDFなど)を行います。2人の認定指導者を含む多職種連携血液浄化カンファレンスを行い、救命率は80%を越える(2019年度 敗血症性ショック 生存率85.71% → 全国平均では、70%程度)施設であり、スタッフも精力的に取り組んでおります。

 

救急受診の方法

  救急受診しにくいと思われる方も多くおられると思いますが、方法は2つあります。

  • 当院の代表(0942-38-2222)に電話いただき、当院の当直看護師が症状についての相談を受け付けています。その症状ならすぐ救急車で来てくださいとか、明日の朝受診で結構ですなどの助言をさせていただきます。
    古賀病院21、野伏間クリニック、みらい病院などの天神グループのかかりつけ患者であれば、カルテがすぐ見れますので、安心して受診してください。
  • 福岡県には、救急電話相談できるシステムがあり、#7119か、092-471-0099に電話をかければ、救急車の案内や最寄りの医療機関についてアドバイスができるようになっております。病院に初めてで電話をかけにくい時はご利用ください。

 

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新古賀病院
外来予約 0942-38-2271
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