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  • JET2016で新古賀病院が学会会場へのライブ中継を行いました

    2016年3月03日(木曜日)

    テーマ:学会レポート



    2016年2月19日~21日に開催されたJapan Endovascular Conference (JET) 2016で、新古賀病院の心臓血管センター長・川﨑友裕医師と同医長の新谷嘉章医師による末梢血管のカテーテル治療の様子がライブ中継されました。

    末梢血管とは心臓以外のすべての血管を意味し、現在下肢の血管を中心に大動脈ステントグラフト、頚動脈、鎖骨下動脈、腎動脈、静脈など様々な部位への治療が行なわれています。
    社団法人JETは循環器内科、血管外科、放射線科、脳神経外科など複数の診療科がかかわる末梢血管治療において、情報伝達・交流を含めた国内最大の学会です。

    JETは毎年開催する学術集会で、今年は福岡市のヒルトンシーホークで開催され、アメリカ・ヨーロッパ・アジアなど海外からも含め2000名以上の方が参加しました。


    JET理事と海外から参加した末梢血管治療リーダーの皆さん

    理事には国内を代表する血管外科医、循環器科医、放射線科医、脳神経外科医の教授が名を連ね、日本の末梢血管治療の生みの親と言われる岸和田徳洲会病院副院長の横井良明先生、東京慈恵医科大学外科学教授 大木隆生先生、日本心臓血管カテーテル治療学会理事長の中村正人先生など著明な先生方が務められています。新谷医師は若手医師の中で中心的な役割を果たしているため、今回のJET2016ではプログラム委員も任され、3日間の企画やプログラム立案から携わっています。

    プログラムの中には、ライブ中継以外にもどのような治療が最適かを討論しあうデイベートセッションや、基礎から応用までの病態、治療法を検討する教育セッション、今現在日本で何が海外と比べて不足しているかを企業、行政と討論する医療経済、タウンホールミーテイング。また、末梢血管治療に携わる臨床検査技師、工学技士、看護師などが集うコメデイカルセッション。これからの日本の医療が海外と向き合うなかで必須である英語を積極的に使っていくイノベーテイブなセッションなど、盛りだくさんな内容でした。各ブースは多くの人であふれており、連日有意義なデイスカッションが繰り広げられました。


    ディベートの座長を務める川﨑医師

    JETのプログラムの中での目玉でもあるカテーテル治療のライブ中継は19日・20日の2日間行われました。
    ライブ中継とは実際の治療状況を学会会場のメインスクリーンに映像を映し、学会会場にいる数百人の聴衆が見守る中でどのような治療方針、器具が最適かどうかをデイスカッションしながら行う、まさに“ライブ“です。そのため、ライブオペレータを行うにはデータに基づいた的確な知識に加え、卓越した技術およびプレッシャーに打ち勝つ強い精神が必要とされます。

    今回は国内の代表的な施設である札幌時計台記念病院、関西労災病院、岸和田徳洲会病院と共に新古賀病院もライブ中継施設に選出され、当院より川崎先生、新谷先生が抜擢されるという非常に名誉ある出来事でした。


    JET告知スライドでライブ会場として紹介される新古賀病院


    JET告知スライドで紹介される新古賀病院と川﨑医師・新谷医師

    ライブ中継では海外からの参加者にも対応するため英語と日本語ライブが行われています。
    20日に行われた新古賀病院からのライブでは、川﨑医師、新谷医師がオペレーターを務めたのに加え、本大会の大会長でありJET理事でもある福岡山王病院・循環器センター長の横井宏佳先生や、京都桂病院の中村茂先生、済生会横浜市東部病院の平野敬典先生にもオペレーターとしてお越しいただき、他施設の一流の手技を実際に目の前で見ることができ、当院のスタッフにも非常に貴重な経験となりました。




    新古賀病院から学会会場へのライブ中継の様子

    最終日の最後のセッションまで多くの参加者が集い、よりよき治療を明日に行なうために多くの知見、技術を伝え合う会となり、拍手とともに成功裏に幕を閉じました。
    次回のJETは2017年2月17~19日に東京都の品川にて開催されます。


    ディベートでの新谷医師


    セッションでの新谷医師