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栄養管理部便り(14)
2012年11月26日(月曜日)
テーマ:栄養管理部便り
こんにちは!
朝晩が随分寒くなりましたね。
耳納山脈の緑が赤や黄色に色づき、すっかり秋めいてきました。
今回は、新古賀病院栄養管理部 ヒトツマツが担当します。
皆さん、ご存知ですか?11月14日は世界糖尿病デーです。
11月は糖尿病月間で、世界各国で糖尿病に関する啓発活動が行われます。
筑後地区でも11月11日に「糖尿病のつどい」が開催されました。
この糖尿病月間に先駆けて10月に開催された
「日本糖尿病学会九州地方会」最終日の市民公開講座で、
「糖尿病は健康食:実際に作ってみよう
~手早く・美味しく・バランス良く~」
と題してお話しをさせていただきました。
糖尿病食は、1.適正なエネルギー、 2.バランスのよい食事
の2つがキーワードです。
適正なエネルギーは、
「体が使ったエネルギー」つまり体格と活動量で決まります。
例えば、身長が160cmでデスクワークが多い会社員の適正エネルギーは
1日に1600kcalくらいですが、
立ち仕事が多い方は2000kcakといった具合に、
活動量を増やすことで、
より満足度の高い食事を食べられることに繋がります。
じっと座っているより活動的に過ごすことも大切ですね。
バランスのよい食事は、
主食とおかず(主菜と副菜)が必ず揃っていることと、
その内容や量を考えることが大切です。
海外のバランスシートでは、
直径9インチ(22.5cm)のお皿にのるくらいの量が適正で、
お皿の半分は野菜、1/4を穀類、1/4を肉や魚(3オンス:約85g)
を推奨しています。
日本にもコマに例えたバランスシートがあるので、活用してくださいね。
今回の市民講座では、「実際に作ってみよう!」ということで、
フードスタイリストのマロンさんと考えた、
「マロン流ヘルシークッキング」を行いました。
メニューは、ごはんプラス下記のとおりです。
鯛の塩ヨーグルト焼き 長いもの海藻かぼすドレッシング
エネルギー33kcal エネルギー81kcal
たんぱく質17.8g、塩分0.3g たんぱく質2.0g、塩分0.5g
きのこのあっさり佃煮おろし和え
エネルギー54cal
たんぱく質3.1g、塩分0.7g
合計(ご飯が150gなら※長芋:60g使用)
エネルギー:614kcal たんぱく質:28.6g 塩分:1.6g 食物繊維:8g
塩ヨーグルトとは、無糖ヨーグルト450gに砂糖小さじ2杯と
塩小さじ1/2杯を混ぜ合わせて半日水切りをしたもので、
そのままクラッカーにのせて食べても美味しいです。
これに魚(味噌などで味付け)や野菜を漬け込めば下ごしらえ完了!
あとは、魚はフライパンで焼くだけ、野菜は皿に盛りつけるだけです。
漬け込む時にビニール袋等を活用すると手も殆ど汚れません
ヨーグルトの酸味で減塩効果はバツグンで、
魚は冷めてもやわらかくて美味しいんです。
海藻かぼすドレッシングはフードプロセッサーを使った1品。
かぼすのさわやかな酸味と
玉葱とオリーブオイルの香りで絶妙な味わいでした。
マロンさんからのメッセージ
「お料理は楽しくなくっちゃ!季節感のある食材や色彩も大切よ!」
という言葉にふさわしく、
楽しくて色彩感あふれる講座となりました。
マロンさんは、とってもフレンドリーで明るくてやさしいお方でした。
そして来場の方から「お料理作ってみるね」
と声をかけていただき、とても嬉しい時間となりました。
(管理栄養士 ヒトツマツ)