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  • 栄養管理部便り(11)

    2012年9月26日(水曜日)

    テーマ:栄養管理部便り

    こんにちは
    日中は、まだまだ陽射しが強くて暑い日が続いていますが、
    朝晩だいぶ涼しく過ごしやすい時期になってきましたね
    今回は、古賀病院21栄養管理部ツルヒサが担当します。

    【食欲の秋】到来です。
    わたしの場合、一年中食欲旺盛なのですが‥(笑)。
    季節のくだものやきのこ、栗、さんま、新米など
    食欲をそそるものが豊富な時期です。
    ダイエット中の方は、要注意です。
    この時期に挫折してしまう方は多いようです。
    実は、わたしも今年の年頭から始めた減量作戦も只今、停滞中です。

    そこで、
    食欲の秋でも“食べ過ぎないにならないためのコツ”をご紹介します。
    (ブログを書きながら自分自身に言い聞かせております)。

    1.ゆっくりよく噛んで食べる
        とにかく早食いはいけません。
        実はわたしも早食い傾向にあります。
        満腹中枢が刺激されるまでには、食べ始めて約20分かかります。
        早食いだと、満腹中枢が刺激される前に
        たくさん食べてしまうことで、肥満につながります。
        また、食事をすると体が熱くなりますが、よく噛むことで、
        熱産生が大きくなり消費エネルギーも多くなるんです。

    2.食事の中に、噛み応えのある食材を使う
        やわらかい食事中心になると、噛む回数が自然と減ってきます。
        メニューの中に一品以上は、ごぼう等の根菜類や大きめに
        カットした野菜、きのこ類、海藻等を加えることで
        ゆっくり良く噛むことに繋がります。

    3.薄味の食事にする
        味が濃いとついついごはんの量が多くなったり、
        食べ過ぎてしまいがちです。
        薄味にすることが食べ過ぎ予防になります。

    次に、これから旬の“きのこ”について書きたいと思います。



    きのこは低カロリーで、ミネラルやビタミン、
    食物繊維がたっぷり含まれていて、ダイエットに一品加えたい食品です。
    きのこの主な栄養と効果については、

    ◆ ビタミンD
      ・筋肉増強 ・カルシウムの吸収を助ける 
      ・肥満防止、がん予防、骨粗鬆症予防効果
    ◆ 食物繊維
      ・悪玉コレステロールを下げ、動脈硬化、高血圧予防 
      ・大腸がん、便秘予防

    【きのこの特徴】
    ◆しいたけ‥ビタミンDのもとになるエスゴステリンを豊富に含み、
          カルシウムの吸収をアップし、骨粗鬆症に緩和と予防に有効です。
          脳の老化防止効果にあるグルタミン酸も含んでいます。
    ◆えのきたけ‥ギャバが豊富に含まれ、神経の興奮を鎮め腎臓や
          肝臓の働きを活発にする働きがあり、
          血圧や神経の安定に役立ちます。
          また、疲労回復に効果のあるビタミンB1の含有量は
          きのこの中でもトップクラスです。
    ◆しめじ‥カルシウムの吸収を助けるビタミンD、代謝アップに役立つ
          ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンなどを含みます。
    ◆まつたけ‥秋の味覚の王様。あの香りをつくるマツタケオールや
          桂皮酸メチルには食欲増進、消化酵素の分泌を
          促す作用があります。他のきのこと比べて、
          食物繊維や鉄分を多く含んでいます。

    毎日体重測定の習慣を作り(体重計に乗りたくなくなった時は要注意 )、
    ゆっくり良く噛んで食べる習慣を付け、
    “食欲の秋”を楽しみながらのり越えましょう。

    次回は、上海から帰国するヒラヤマさんが担当します。
    お楽しみに

    (管理栄養士 ツルヒサ)