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PET検査について
PET検査とは
がん細胞は正常な細胞に比べて3~8倍のぶどう糖を必要とするため、ブドウ糖によく似た構造の薬(FDG)を静脈から注射すると、がん細胞に多くの薬が集まります。この薬の集まる様子を撮影するのがPET検査です。
当センターでは、その病変の位置や大きさを確認するCT(コンピューター断層撮影)検査も行い、PET、CTの両画像を重ね合わせた融合画像によってがんを診断します。
PET-CT検査とは
PETとCTの機能を併せ持つのが「PET-CT」です。 一度にPETとCTの撮影を行うことができ、呼吸や姿勢の取り方などで起きる微妙なずれをなくすことによって正確な融合画像が得られます。当センターが全国で初めて導入した「40列PET-CT」は、高精度、高画質の機器です。
がん発見率や診断力を向上させるだけでなく、短時間での撮影が可能で、受検者への負担軽減という大きなメリットも提供します。
PET-CT検査の画像
下の画像はPET-CT装置で撮影した肺がんの症例です。PET画像は薬(FDG)が集まっている位置を、CT画像は内臓の位置を写し出しており、この2枚の画像を重ね合わせると、体のどの部分に薬が集まっているかがわかります。
この症例では、胸のやや左に薬の異常な集まりが認められます。この部分が肺がんと診断されました。
なお、脳、肝臓、腎臓、膀胱への薬の集まりも見られますが、こちらは病的ではない正常な取り込みです。
PET検査の限界
病巣の形態や部位によっては、見つかりにくいがんもあります。そのため、PET検査単独で行った場合は、他の検査と組み合わせたPET検査の場合と比べて発見率がおよそ7割になります(当センター検診データより)。
当センターでは、すべてのPET検診コースにCT検査と超音波検査を組み合わせることで、がんの発見率を高めるよう努めています。
また、MRI検査や内視鏡検査を加えたコース、オプションもご用意しております。