- トップページ>
- 院長あいさつ(古賀病院21)
院長あいさつ
古賀病院21院長二之宮 謙一
古賀病院21は2002年9月に開院し、当初は常勤医18名で診療を開始しました。開院後間もなく、当時導入例の少なかったPET検査機器を導入し、多くの患者さんや健診受診者にご利用いただきました。その後、診療科の拡充や常勤医師の増加に伴い、外来患者数、入院患者数、手術件数も着実に増加しています。
当院は、がんの早期診断を可能にするPET画像診断センターや、各種放射線治療を提供する放射線治療センター、緩和ケア病棟を備え、がんの総合支援体制が整っています。手術、化学療法、免疫療法との連携を図り、診断・治療の初期段階から患者さんの身体的・精神的負担を軽減できるよう努めています。また、病状や経過に応じて緩和ケア担当医との面談や病棟見学を早期に実施しています。
整形外科では、関節疾患や脊椎疾患に対する低侵襲な内視鏡手術を積極的に実施し、術後は回復期リハビリテーション病棟を活用して、患者さんの早期社会復帰を支援しています。
泌尿器科では、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を導入し、前立腺がんや腎がんに対する低侵襲かつ高精度な手術を行っています。2024年12月には、前立腺がんの新しい治療法として、術後合併症の少ないTULSA治療(MRIガイド経尿道的 前立腺超音波アブレーション治療)をアジアで2番目に導入し、治療を開始しました。TULSA治療は、FDAやCEマークを取得した安全性が確立された治療法です。今後、前立腺がん治療を牽引する治療法になると期待しています。
腎臓内科の診療チームは、透析医療における長期的な課題に対応するための確かな技術を提供するとともに、高齢化する患者さんの生活機能向上を目的として、透析中の運動療法を取り入れています。当院では、患者さん一人ひとりの治療に際し、院内のすべての診療科および天神会の関連施設(新古賀病院、新古賀クリニック、新古賀リハビリテーション病院みらい、その他の医療施設)と緊密に連携し、質の高い医療を提供しています。
また、介護・福祉分野との連携も重視し、天神会が運営する久留米市内の介護施設やその他の医療・介護・福祉施設と協力し、病院での治療終了後もスムーズに在宅生活へ移行できるよう支援しています。
いつの頃からか、社会は長生きを「長寿」として喜ぶのではなく、「高齢化」として嘆くようになりました。しかし、人は元気に生きてきたからこそ「老い」に至り、時に「病気と共に歩む人生」を選択することになります。
私たちは、「人々の豊かな生涯を支援する医療・介護」という理念のもと、医療技術の進歩とともに、患者さんに寄り添う温かい心を大切にし、これからも地域医療の発展に貢献すべく、日々努力を重ねてまいります。
出身大学 | 九州大学医学部 |
---|---|
所属学会 |
|
経歴 |
|