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  • 栄養管理部便り(2) 春らんまんな食事

    2012年5月07日(月曜日)

    テーマ:栄養管理部便り

    こんにちは。
    新古賀病院栄養管理部クワモトです。

    春ですね……。
    外へ出てみると、日差しが暖かく、
    ほんわり緑の葉っぱの匂いがする季節です。

    私たち栄養管理部のスタッフは、
    栄養指導や栄養管理を中心に日々の業務を行っています。
    また、入院患者さんへ食事を介して
    季節をお運びする大切な業務も行っています。


    4月にはこんな出来事がありました。

    病院栄養士には『検食』という業務があって、
    患者さんにお食事を配膳する前に、
    見た目や味をチェックする仕事をしています。

    いつも通りに配膳室に行って、食事を取り出しました。
    「おぉ~~」(私)。

    私たちが検食する時間帯を知っている調理師さんは、
    検食を取り上げる私の背後で待ち構えていました。
    そして一言、「いいっしょ」と。
    自信たっぷりな顔の調理師。

    「とても春。」 と私。
    春を意識したステキな食事が出来上がっていました。

    なんでしょうね。
    料理で伝わるものがあるんだなーって感情が、
    湧いてでてきたその瞬間の感じ。
    患者様、今日はどのように思うのだろう。
    食事を見て何か会話が始まるんじゃないかな。
    看護師さんに何かコメントしてくれるんじゃないかな、とワクワクします。



    そのときのお昼の献立です。
      ●深川めし
      ●春野菜の天ぷら (山椒塩)
      ●わけぎの辛子酢味噌がけ
      ●若筍の清し汁
      ● グレープフルーツゼリー 桜の花びらソース

    春野菜の天ぷらに使用している『菜の花』には、
    老化の原因となる活性酸素の働きを抑える『ビタミンC』や、
    動脈硬化予防に良いと言われる『葉酸』が多く含まれており、
    旬の今の時期には食べておきたい食材です。
    サッと茹でてお浸し、和え物にすることが多い食材ですが、
    今回はサクッと天ぷらにしていました。

    深川めしに使用している『あさり』の旬は4月。
    あさりには肝機能の働きや心臓の働きを助ける『タウリン』が
    豊富に含まれています。
    味噌汁、酒蒸しなどで食べるとまるごと栄養素を摂ることができます。
    今回はご飯に入れました。



    調理師曰く、
    今回のテーマは、『春らんまん』だ。と……。
    その通り。
    春がやってきました……。


    このような旬の食材を使用し、春を意識した『春らんまん』な食事が
    4月4日の昼食として、患者さんの手元へ運ばれたのでした。
    これからも毎日安全でおいしい食事をお運びいたします。

    『いただきます』できることに 感謝!


    (管理栄養士 クワモト)