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  • 栄養管理部便り(3)

    2012年5月19日(土曜日)

    テーマ:栄養管理部便り

    こんにちは!
    今回の栄養管理部便りは、21栄養管理部フタタが担当させて頂きます。

    最近は暑くなり初夏を思わせる天気が続いていますね。
    栄養科一丸となって、汗をかきながら食事や栄養管理業務、
    栄養指導に励んでいる日々です。

    さて、来月6月には、いよいよ緩和ケア病棟が開設します。
    棟の基本となる食事は、前回のブログでちらっと紹介したハーフ食です。



    見た目からの負担を減らすために、普通の食事を半分にしています。
    食器も小さな可愛いサイズのものを使用しています。
    しかし、基本の食事があっても
    個人の食べたいものや入りやすいものは様々です。
    患者さんやご家族の意見をお聞きし、
    個々の状態に合わせて食事内容の検討を行なっています。

    ところで5月5日は端午の節句でしたね。

    入院中の患者さんにも季節感を味わっていただくために
    行事食と手作りの金太郎カードをお膳にのせて提供しました。

    こちらは一般食の写真です。
    献立は藤寿司、魚とイカ竜田揚げ、紅白蒲鉾・松茸里芋・隠元の三種盛り、
    清汁、鯉のぼりコンフェです。



    藤寿司は京都の郷土料理です。
    黒豆の煮汁を入れて炊きあげるため、炊きあがりは灰色になりますが、

    合わせ酢を入れると鮮やかな赤紫色に変わります。



    こいのぼりコンフェはベテラン調理師さんが腕を振るい
    上手に顔を描いて下さいました。
    屋根より高い鯉のぼり~♪を意識して並べて撮影をしてみました。

    ここでダイエットの結果報告です。

    季節柄アイスが美味しい季節となり、誘惑が多いながらも
    各自頑張っている模様です。
    暑くなったので食事が入らなくなる……
    といったことは栄養管理部には無縁なようですが、
    食欲がなくなる方も多いと思います。

    そこで最後に食欲増進作用のある食材についての紹介です。

    にんにく:硫化アリルがビタミンB1の吸収を高めて疲労回復に働きます。
          スコルジニンが新陳代謝を活発にして血行を良くし、
          胃腸を温める働きがあります。
    わさび :辛味成分が胃酸の過剰分泌を調整し、
         適度な刺激が食欲を増進させます。
    レモン :酸味成分のクエン酸が疲労物質を分解します。
    葱   :ビタミンB1の吸収を高め、新陳代謝を活発にして
         疲労回復に働きます。
         胃液の分泌を高めて胃腸を強化し発汗作用があります。


    食欲増進効果のある食材を上手に取り入れ、
    これからの暑い季節を乗り切りましょう!

    (管理栄養士 フタタ)