スタッフブログ

  • 第27回がんサロンレポート

    2012年4月05日(木曜日)

    テーマ:がんサロン

    古賀病院グループでは2009年10月から、
    グループ病院でがんの治療を受けていらっしゃる患者さんや
    そのご家族の方々の交流会として、
    新古賀クリニック8階で月1回の「がんサロン」を開催しています。

    がんサロンは既に27回開催していますが、
    これからこのブログで、がんサロンの様子をお伝えしていきたいと思います。



    少し前になりますが、第27回目は平成24年3月3日に開催しました。

    新古賀病院副院長であり、呼吸器内科主任部長でもある肥山淳一郎先生から
    『抗がん剤の吐き気を防ぐ針治療』のお話をしていただきました。
    (肥山先生は23年度末に退職され、今は非常勤として
     勤務していらっしゃいます)


    肥山先生は、がんに関連した悪心・嘔吐が出現する原因や、
    抗がん剤の催吐性分類・悪心・嘔吐が起こる時期、
    症状に対する治療法(食事療法、制吐剤、代替医療)、
    鍼治療の作用・副作用等について説明をしてくださいました。



    また、症状が出現した際にご自身で鍼治療が出来るようにと
    経穴部位の決定方法をレクチャーしていただいた後、
    実際に鍼治療体験を行い、参加された方々が熱心に
    耳を傾けられている姿が印象的でした。


    がんサロン後半の茶話会では、
    術後から食事が入らず悩みを抱えている患者さんに対し、
    同疾患で治療中の患者さんがご自身の体験を基にアドバイスをされ、
    悩みを解決する場面もありました。


    参加された皆さんから、

     『鍼治療の話を聞けて良かった』
     『詳しい話で良かった』
     『がん治療経験者のお話を伺って、本人は勇気と自信を
       もらったと思います。今後もがんサロンへ参加させたい』
       (ご家族より)
     『初めてがんサロンに来るには、勇気が要りましたけど来て良かったです。
      これからも楽しみにしています』

    などの感想をいただきました。

    このようにがんサロンが、患者さんやご家族にとって
    悩みを解決できるような場所になり、
    少しでも笑顔を取り戻せるお手伝いが出来れば…と思っています。


    なお、次回のがんサロンは、
    平成24年4月7日(土)14時から、
    「絵本で心地よいひとときを」をテーマに開催します。


    (診療支援室クラーク ナカジマ)