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栄養管理部便り(24)
2013年8月05日(月曜日)
テーマ:栄養管理部便り
こんにちは。
今回は新古賀病院栄養管理部ナカシマが担当させていただきます。
ここ数日雨模様が続いて少し過ごしやすいですね。
でも残念ながら雨のせいで筑後川花火大会が延期に。
早くお天気になって、花火大会が開催されて欲しいものですね。
さて、既に2ヶ月が過ぎていますが、
去る6月2日(日)に第13回わかくさDM会総会が開催されました。
わかくさDM会とは、当院の糖尿病患者さんと医療スタッフによる会で、
現在およそ150名の会員で構成されています。
年に1回総会があり、医師や看護師、管理栄養士などによる
講演会を開催しています。
今回栄養管理部では食物繊維についてお話をさせていただきました。
最近よくテレビで話題になっていますよね?
食物繊維・・・実際にどのような効果があるのでしょうか。
食物繊維には水溶性食物繊維(水に溶けるもの)と
不溶性食物繊維(水に溶けないもの)の2種類があって、
それぞれ働きが違います。
1.水溶性食物繊維は海藻や蒟蒻、葉物の野菜、果物など
比較的サラサラ・ネバネバしているものに多く含まれており、
食後の血糖値やコレステロール、血圧を下げ、腸の善玉菌を
増やす働きをしてくれます。
2.不溶性食物繊維は野菜(特に根菜類)、キノコ類、穀類、豆類、
芋類、種実など
ボツボツ・ザラザラしている食品に多く含まれています。
腸内の有害物質を表面に吸着して便とともに排泄してくれるため、
癌発生のリスクを低下させたり、排便を促進させる働きがあります。
このような色々な効果がある食物繊維、
より効果的に摂るためにはいつ食べたらいいのでしょうか?
今でしょ!・・・ではなく(笑)、食事の始めに食べると効果が上がります!
食物繊維を多く含む食品から先に食べると、血糖値の上昇を緩やかにし、
食欲や体重抑制の働きのあるホルモン分泌が
促されることがわかっています。
また、最近では、血糖の変動が小さいほど、
脳卒中・心筋梗塞発症に繋がる細小血管および
大血管障害のリスクが低くなることが報告されています。
しかし、この働きは早食いをすると、
効果が弱まるということが言われています。
ゆっくりよく噛んで食べることも重要です。
ところで、栄養管理部は総会で出される糖尿病食のお弁当を担当しています。
今年のお弁当の名前は「夏芽御膳」です。
食物繊維をたっぷり食べることの出来る献立にしました。
献立は…
●ご飯(雑穀米とゆかりご飯) 310kcal:
雑穀米を使うことで食物繊維5倍に!
●蒟蒻とおから入ハンバーグ 97kcal:
蒟蒻とおからを入れることで普通のハンバーグと比較し60kcalカット!
●鯵の野菜あんかけ 74kcal
●小松菜のソテーカレー風味 19kcal
●オクラと胡瓜の辛子酢味噌和え 22kcal
●ひじきとパプリカのオイスターソース炒め 17kcal
●切干大根のごま酢和え 45kcal
●炊き合わせ 39kcal
●果物 27kcal
計 670kcal
1日の食物繊維摂取目安量が男性19g以上、女性17g以上に対し、
このお弁当には食物繊維が14.4gも入っています!
食物繊維を上手に摂って、生活習慣病や動脈硬化を予防していきましょう。
(管理栄養士:ナカシマ)