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栄養管理部便り(22)
2013年5月31日(金曜日)
テーマ:栄養管理部便り
若葉青葉をわたる風も快く感じられる今日この頃です。
今回は、新古賀病院栄養管理部のチカモトが担当させて頂きます。
ゴールデンウィークに美味しいものをたくさん食べ、
体重が気になってきた方も多いかと思います。
薄着になるこれからの季節は、
「ダイエットを開始しようかな」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回は話題の炭水化物抜きダイエットについてお話したいと思います。
去る4月20日開催の当院
「市民公開医療セミナー」に出てきた話題でもあります。
さて、炭水化物抜きダイエットとはどんなダイエットかというと、
ご飯やパン、麺類などを控えて
炭水化物を摂らないようにするダイエットのことです。
炭水化物を摂ると太る、摂らなければ痩せられると、
まるで炭水化物が悪者扱いされているようです。
しかし、炭水化物も体にとっては必要な栄養素です。
【炭水化物を多く含む食品】
●ご飯 ●パン ●麺類 ●芋 ●かぼちゃ ●れんこん など
では、炭水化物抜きダイエットの問題点とは…
●エネルギーが不足するので疲れやすくなる
●炭水化物は脳のエネルギー源なので、頭の働きが悪くなったり、
集中力が低下したりする
●栄養バランスを崩して健康を害する危険性がある
(たんぱく質や脂質の過剰摂取につながりやすくなる)
などがあります。
炭水化物の過剰摂取は問題ですが、少なすぎるのも良くないようですね。
望ましい食事の基本は、「主食・主菜・副菜」が揃うことです。
「主食」とは、ご飯やパン、麺類(炭水化物の供給源)です。
「主菜」はメインのおかずで、材料に肉や魚、
卵や大豆が使われた料理(たんぱく質源)です。
「副菜」は、主に野菜やきのこ、海藻類などが使われる小鉢やお味噌汁で、
ビタミンやミネラルの供給源になります。
これらをそろえて、はじめて望ましい食事となります。
糖尿病の食事といえばバランスの良い食事の代表格ですね。
ここで、当院の糖尿食を一部ご紹介します。
ある日の昼食です。
●麦ごはん(主食) ●酢豚風(主菜) ●ピーナッツ和え(副菜)
●蒟蒻のピリ辛煮(副菜) ●パイン
極端な食事制限ではなく、
主食・主菜・副菜を揃えた献立を意識するとバランスが良くなります。
ずっと続けられる健康的な食生活を心がけることが、
結果的にダイエットを成功させることにつながるのではないでしょうか。
(管理栄養師・チカモト)