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新古賀病院で高気圧酸素治療がスタート!
2024年6月17日(月曜日)
テーマ:院内行事
2024年6月11日より新古賀病院にて、高気圧酸素治療が始まりました。 高気圧酸素治療とは、気圧の高い環境下で高濃度酸素を吸入することで、血液中の酸素量を増やして全身の血流を促進し、ケガや病気の治癒を目指す治療法です。
約1時間、ベッドで横になりテレビを見ているだけで治療ができます
すでに、古賀病院21では、たくさんの患者さまにご利用いただいていることもあり、今回、満を持して新古賀病院への導入となりました。
治療効果は幅広く、重症のヤケドや凍傷、脳梗塞、重症頭部外傷後もしくは開頭術後の意識障害または脳浮腫、低酸素脳症、イレウス、突発性難聴、放射線または抗がん剤治療を併用したがん治療、難治性潰瘍など、有効疾患はさまざまです。
古賀病院高気圧酸素治療室の開設に伴い、6月6日には開所式およびテープカットを行いました。
一人でも多くの患者さまへ安全な治療ができるよう期待を込めてテープカット!
写真左から原口和樹医師、担当医瀧健治医師、川崎友裕病院長島弘志総病院長
高気圧酸素治療専門医島総病院長から「念願の高気圧酸素治療が、新古賀病院に導入されたことでさらに多くの患者さまへ、より良い医療を提供できるようになります。診療科の枠を超え、スタッフ間でも連携を図り、適応の患者さまにしっかり治療を行い、一人でも多くの方に治療効果を実感していただきたい」と挨拶。
続いて、川崎友裕新古賀病院長は「当院での高気圧酸素治療は長年の夢でした。今回の導入で対象疾患も拡大し、新たに消化器内科の患者さまにも治療ができます!循環器内科でも大変喜ばしく思っています」と謝辞を述べました。原口医師は「やっとこの日が来ました!これまで多くの末梢動脈疾患のカテーテル治療を行ってきましたが、高気圧酸素治療を受けられた患者さまは傷の治りが違います。今後、形成外科の先生と共にチーム治療をおこなっていきます!」と抱負を語りました。
担当専門医瀧医師は「学生時代に学んだ“未来の治療法”として憧れたのが高気圧酸素治療でした。それが当院で現実になりました!高気圧酸素治療により、血液の流れがよくなることで、酸素が体の隅々まで行き届き、キズの治癒はもちろん、疼痛など、末梢循環不全が改善されます。ぜひ多くの患者さまにご利用いただきたい」と決意表明しました。
「たくさんの患者さまにご利用いただきたい」と島総病院長と担当専門医瀧医師
社会医療法人天神会は、多くの患者さまを治癒へ導くために、今後も積極的な医療機器の導入や専門性の高い医療スタッフの育成を行い、地域に根差した最高の医療を提供します。
高気圧酸素治療法 主な適応疾患
重症軟部組織感染症または頭蓋内腫瘍
急性末梢血管障害
脳梗塞
重症頭部外傷後もしくは開頭術後の意識障害または脳浮腫
重症の低酸素脳症
イレウス
網膜動脈閉塞症
突発性難聴
放射線または抗がん剤治療と併用される悪性腫瘍
難治性潰瘍を伴う末梢循環障害
皮膚移植
脊髄神経疾患
骨髄炎または放射線障害