新古賀病院 消化器外科
5.その他の疾患

5.その他の疾患

虫垂炎

胃急性虫垂炎は、緊急手術が必要な疾患ではありますが、腹腔鏡下手術を導入以降、汎発性腹膜炎やショック状態以外の急性期では、手術を行わず保存的治療を行い、炎症が沈静化した約1~3か月後に、虫垂切除を行う(待機的虫垂切除術)ようになってきました。これは、緊急手術だと他臓器合併切除や創感染で、お腹の中に膿を形成してしまう(腹腔内膿瘍)可能性が高くなるといわれているためです。待機的手術の最も適応となるものは、すでに膿瘍が形成されてしまった状態の虫垂炎で、緊急手術を選択しないこともあります。

消化管穿孔

消化器科の手術の中で、最も救命率が低い手術です。胃・小腸・大腸・すべての臓器の穿孔に対応しています。緊急性が問われ、来院後、すぐに手術が行えるようスムーズな対応をしています。敗血症性ショックにもなりやすく、術後血液浄化(PMX<エンドトキシン吸着>、CHDF<サイトカイン除法>)を、ICU入室後に行います。
血液浄化専門医師もおり、病態にあわせた術後管理を行っていきます。