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経カテーテル大動脈弁留置術「TAVI」
2020年1月23日付けでTAVI認定施設に認定されました。
(九州で20施設目、福岡県内で9施設目)
TAVIとは
心臓外科手術が困難な大動脈弁狭窄症に対する新しい治療法です。
カテーテルを使い、人工弁を心臓に留置する方法です。心臓外科手術に比べ体の負担が少ないというのが特長で、ご高齢のため体力が低下している患者さんや、その他の疾患などのリスクを持っている患者さんなど、開胸手術ができなかった患者さんにとって新しい選択肢となります。
対象の患者さん
- 御高齢(一般には85歳以上)
- 外科手術のハイリスク(開胸手術の既往、呼吸器疾患や肝硬変などの併存疾患、大動脈の高度な石灰化など)
※患者さん一人一人の状態をハートチームで評価して適応を決定していきます。
TAVIの治療について
TAVIには、3通りのアプローチがあり、太ももの付け根の血管から挿入するTF(経大腿アプローチ)、肋骨の間を小さく切開し、心臓の先端(心尖部)から挿入するTA(経心尖アプローチ)、胸骨上部を小さく切開し、上行大動脈から挿入するTAo(経大動脈アプローチ)です。
当院では、おもにTF(経大腿アプローチ)、TA(経心尖アプローチ)を行います。
TF(経大腿アプローチ)
太ももの付け根の血管から弁を装着したカテーテルを挿入する「経大腿アプローチ」
TA(経心尖アプローチ)
肋骨の間を小さく切開し、心臓の先端(心尖部)からカテーテルを挿入する「経心尖アプローチ」
画像・動画提供 エドワーズライフサイエンス株式会社
当院のハートチームについて
循環器内科・心臓外科・麻酔科の医師はもちろんですが、臨床工学技士、看護師、生理機能検査技師(エコーや心電図)、放射線技師、リハビリ、栄養科、メディカルクラーク、広報など多職種が集まってチームを作り、全員で一人の患者さんに向き合って最善の医療を提供していきます。
メッセージ
●新古賀病院副院長 ●心臓血管外科部長
吉戒 勝(よしかい まさる)
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出身大学 | 佐賀医科大学(現 佐賀大学医学部)(昭和60年卒) |
出身医局 | 佐賀大学医学部 胸部外科 |
●新古賀病院 循環器内科主任部長
古賀 久士(こが ひさし)
大動脈弁狭窄症に対し従来の外科的弁置換手術(SAVR)が最適な治療法であることに異論はありません。しかしながら、75歳以上の高齢者のなんと3%に大動脈弁狭窄症が潜んでいると言われており、超高齢化を迎えた日本においては、SAVRを行えない、またリスクが高い患者さんがいるのも事実であります。
年齢のせいだと諦めず、現在の心臓の状態を評価し最適に治療法を決めていくことが大切です。火曜・水曜午後に弁膜症専門外来をしておりますので、一度ご相談下さい。
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Q&A
Q.どんな人がTAVIに適応しますか?
A.一般的には、ご高齢のため体力が低下している、もしくはその他の疾患などのリスクを持っているなど、開胸手術ができない重症の大動脈弁狭窄症患者にとって、TAVIが治療の選択肢の一つになります。気になる症状がありましたらご相談下さい。
Q.自分が大動脈弁狭窄症かどうかを知りたいですが、どうすればいいですか?
A.下記症状チェックリストでご確認の上、1つでも該当する場合ご相談ください。聴診やエコー検査で診断を受けることになります。
以前より休憩が増えていますか?
以前より行動範囲が狭くなっていますか?
体がだるく、疲れやすいですか?
動悸がしますか?
息切れの頻度が増えていますか?
胸の痛みを感じますか?
めまいがしますか?
ときどき、足がむくむことがありますか?
食欲不振や、肝臓のあたりが重く感じられますか?
気を失うことがありますか?
Q.治療による痛みはありますか?
A.治療は麻酔をかけて行われますので、痛みを感じる事はありません。
治療後にカテーテルを挿入した太ももの付け根に不快感があったり、経心尖アプローチの場合には傷口の痛みが残ることがあります。また、全身麻酔の場合は術後にのどに違和感をおぼえたりすることがあります。これらは数日から一週間でおさまります。
医療機関の皆様へ
地域医療連携室へご予約お願いします。