令和元年度 新古賀病院 病院指標

令和元年度 新古賀病院 病院指標

指標全てに共通する定義

  • [1]当院を令和元年度(令和元年4月1日~令和2年3月31日)に退院された患者さんが対象です。
  • [2]医療保険のみで入院された患者さんが対象となり、自動車賠償責任保険・労災保険・自費等で入院された患者さんは除きます。
  • [3]一般病棟に1度でも入院された患者さんが対象となり、回復期リハビリテーション病棟・緩和ケア病棟のみに入院された患者さんは除きます。
  • [4]入院後24時間以内に死亡された患者さんは除きます。

※各指標による詳細な定義につきましては各指標のページで解説します。

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 41 92 153 380 676 1544 2481 1825 407

集計の定義

  • 令和元年度に退院された患者様の年齢階級別の退院患者数です。
  • 各年代は入院日時点のものです。
  • 90歳以上についてはまとめています。
  • 患者数が10件未満の場合は「-」としています。

実績について

当院は地域医療支援病院として平成24年より福岡県から承認を受け、久留米二次医療圏及び周辺の病院やクリニックと連携を行って、患者さんに安全で質の高い医療の提供を行っています。
年齢別では特に60歳以上の患者さんが80%を占めており、疾患別では心臓疾患、脳神経疾患、消化器疾患、呼吸器疾患、生活習慣病疾患などが多く、救急車や緊急来院で入院した方が約1820名いらっしゃいます。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

集計の定義

  • 各診療科別にDPC14桁分類の患者数の多い症例数上位5つについて『DPCコード』『DPC名称』『患者数』『平均在院日数(自院)』『平均在院日数(全国)』『転院率』『平均年齢』をお示ししています。
  • 入院中に転科があった場合には医療資源を最も投入した傷病を担当された診療科で集計しています。
  • 『転院率』は各『DPCコード』の「転院患者数/全退院患者数」です。
  • 『患者数』が10件未満の場合、『平均在院日数(全国)』以外は「-」としています。
  • 『平均在院日数(全国)』以外が全て「-」となっている診療科においては解説は省略しています。

各名称について

  • [1]『DPCコード』⇒診断群分類を表すコードです。病名・治療内容(手術や処置等)の組み合わせにより14桁のコードに振り分けられます。
  • [2]『DPC名称』⇒『DPCコード』に対する名称です。
  • [3]『患者数』⇒各『DPCコード』に該当する患者数です。
  • [4]『平均在院日数(自院)』⇒当院に入院していた日数の平均値です。退院日も入院日数に含みます。
  • [5]『平均在院日数(他院)』⇒厚生労働省より公表されている令和元年度における全国DPC対象病院の平均在院日数の平均値です。
  • [6]『転院率』⇒各『DPCコード』の当院から他院へ転院された患者さんの割合です。
  • [7]『平均年齢』⇒各『DPCコード』に該当する患者さんの年齢の平均値です。

救急科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし 23 12.17 19.29 47.8% 81.74
180010x0xxx2xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等22あり 16 29.69 33.26 43.8% 80.00
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 12 4.25 5.01 16.7 76.25
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 12 7.17 8.89 0.00% 81.33
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 10 12.7 12.58 40.0% 83.50

当科では、全身管理を必要とする敗血症を中心に診察しており、肺炎、尿路感染症、胆管炎、蜂窩織炎など原因は様々であります。
2018年度より症例数も増加しており、在院日数も全国平均を下回っています。来院時にショック状態の場合は、積極的に血液浄化(PMX, CHDF, PDF(選択的血漿交換))を適応に合わせて導入して、SOFA10点以上の敗血症を数多く救命しています。
血液浄化は、他に肝不全、急性膵炎、ARDSでも導入しており、他職種と協力して集中治療を行っています。

血液内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 59 13.95 15.79 0.00% 78.56
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 23 16.96 16.50 4.35% 77.35
130030xx97x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等23あり 17 22.53 32.20 0.00% 70.76
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし 15 24.40 20.30 6.67% 78.67
130060xx97x00x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 12 16.83 15.22 0.00% 76.75

非ホジキンリンパ腫では 高齢者の方が広い医療圏から来院されるため、状況に応じて短期入院治療を併用しています。
骨髄形成症候群では支持療法のみ、アザシチジン、合併症治療などを行っています。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 83 3.89 3.34 0.00% 73.02
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア1 25 14.00 13.48 16.00% 83.00
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 22 16.41 18.84 18.18% 70.45
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 19 11.47 9.59 0.00% 75.74
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 15 14.07 14.62 26.67% 78.33

当院呼吸器内科の入院診療では、肺炎や重症の喘息発作管理などの他、肺がん、間質性肺炎といった、専門性の高い疾患についても、診断から治療まで一元的に完結できる診療体制をとっています。

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 103 11.25 11.51 0.97% 71.76
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 34 6.56 9.59 0.00% 70.76
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 27 9.96 10.18 0.00% 47.48
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 7.18 9.11 0.00% 43.65
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 10 9.40 14.62 0.00% 73.50

肺癌および気胸の症例が診療の大半を占めています。手術はもちろんのこと、再発や進行肺癌の終末期医療や気胸の保存的治療も行っているが、緩和ケア病棟との連携で速やかな療養先の決定や転院が可能となっている。
最も多い肺癌手術症例においても、間質性肺炎のほか冠動脈疾患や脳血管障害などの基礎疾患を有する症例を多く扱っているにもかかわらず、在院日数も全国平均以下で診療の質・安全性が確保されていると考えられます。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 267 4.33 4.40 1.50% 70.50
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 234 4.66 5.02 0.00% 67.88
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 122 13.42 12.37 4.92% 72.20
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 120 10.14 10.80 5.00% 80.25
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 105 17.87 17.71 32.38% 83.86

冠動脈疾患治療ではIVUSやOCTといった血管内イメージングを積極的に使用し、ステント治療を中心に硬い石灰化病変を治療するためのロータブレーターやダイアモンドバックといった特殊治療も取り入れながら、最良の治療が提供できるように努めています。また急性心筋梗塞患者等の急患疾患も24時間対応出来るように受け入れ体制を整えてています。
不整脈治療に関しては、心房細動や発作性上室性頻拍症などの頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーション治療を積極的に行っており、治療実績がかなり伸びてきました。
また完全房室ブロック等の徐脈性不整脈や、重症の心不全患者に対しての心室再同期療法、植込み型除細動器などのデバイス治療も併せて積極的に行い、実績は伸びてきています。
2020年度からは不整脈治療の専門施設に認定されたことで心房細動に対するクライオバルーン治療が行えるようになり、また経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)の認定施設となったことで開胸手術が困難な大動脈弁狭窄症の患者様も治療が出来るようになるなど、より多くの循環器疾患治療にも対応出来るようになります。

消化器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 69 5.35 4.85 1.45% 68.94
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 53 7.13 6.37 0.00% 63.83
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 49 7.55 7.13 0.00% 61.59
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 34 20.18 15.02 5.88% 71.91
060020xx02x00x 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 26 24.96 16.12 3.85% 73.46

胆道結石に関しては消化器内科と連携し、乳頭機能不全を伴う症例については、内視鏡的結石除去を行った後、ほとんどのケースで腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っています。また、急性胆嚢炎発症早期の症例ではガイドラインに準じ、積極的に腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っています。
鼠径ヘルニアをはじめ、ヘルニア症例に関しては、可能な限り腹腔鏡下手術でアプローチし、メッシュを用いての修復を行っています。鼠径ヘルニア再発例を除き、基本的には腹膜外アプローチを推奨しています。
結腸癌に対しては、90%以上の症例に対し、腹腔鏡手術を施行しています。胃癌症例に関しては、ガイドラインに沿って、腹腔鏡手術を積極的に施行しています。
結腸癌・胃癌症例いずれに対しても、拡大視野で安全・確実な手術が施行できています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病なし 193 2.42 2.63 0.52% 69.28
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 155 9.17 9.79 7.10% 77.21
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 66 9.18 8.27 3.03% 73.52
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 50 8.48 7.65 4.00% 62.60
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 41 11.44 10.49 2.44% 73.34

食道・胃・十二指腸・他腸の炎症、胃の悪性腫瘍に対する粘膜切除術等、消化管疾患を数多く治療しています。胆管結石、胆管炎に対して内視鏡的治療を行う患者は155例の症例があります。平均在院日数は9.17日で、全国平均よりも短い実績となっています。

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 60 2.00 2.78 0.00% 68.85
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし 35 25.23 23.77 8.57% 70.43
050163xx02x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等21あり 副傷病なし 29 19.07 19.82 6.90% 74.90
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 17 25.00 22.71 17.65% 71.35
050161xx99000x 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 10 20.00 17.34 10.00% 70.90

僧帽弁閉鎖不全症に対しては20年前から自己弁を温存する僧帽弁形成術を第1選択の治療として行っており、再手術することも無く良好な遠隔成績を達成できています。解離性大動脈瘤に対しては夜間であっても緊急手術を行っており、良好な結果が得られています。
腹部大動脈瘤の治療に関しては、症例毎に遠隔期成績を含めて検討し、人工血管置換術かステントグラフト内挿術かを慎重に選択して実施しています。下肢静脈瘤に対してはレーザーによる焼灼術を積極的に行っています。

糖尿病・内分泌内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
100180xx990x0x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 副傷病なし 26 3.92 6.24 0.00% 58.38
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 22 12.68 13.72 0.00% 64.59
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 18 12.56 14.10 5.56% 66.56
100180xx991xxx 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 16 3.06 3.80 0.00% 56.81
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし85歳未満 14 9.57 10.84 0.00% 64.57

糖尿病・内分泌・代謝疾患全般の診療を行っていますが、原発性アルドステロン症の精密検査入院と血糖コントロールのための糖尿病教育入院が最も多くなっています。原発性アルドステロン症は高血圧をきたすホルモン異常で、血管障害の原因となりますので早期発見・早期治療が必要です。
また、生活習慣病の代表である2型糖尿病は発見が遅れると命に関わる合併症を引き起こす危険があるため、合併症の早期発見・発症予防のために、適切な食事療法、運動療法、薬物療法の正しい知識を身につけ、患者さんと医療従事者が一体となって管理していくことが大切と考えます。

乳腺外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
090010xx99x4xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 84 7.85 4.25 2.38% 61.30
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2なし 80 8.94 6.10 0.00% 62.15
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし 39 11.31 10.34 2.56% 58.97
090010xx99x8xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等28あり 13 8.85 4.87 0.00% 56.69
090010xx99x6xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり - - 4.27 - -

当科では乳がんを中心に乳線全般(妊娠関連は除外)を診察しています。診断が早く、手術終了まで約1ヶ月で完結します。乳線悪性腫瘍手術で入院される患者さんが多く、年間約130例ほどの手術を行っております。
また、抗癌剤による化学療法治療も行っており、局所進行癌に対し術前化学療法の導入も行っております。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
010070xx99020x 脳血管障害 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし 134 2.00 5.33 0.00% 74.13
010010xx9906xx 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等26あり 130 3.56 3.93 7.69% 64.73
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 86 12.42 16.13 37.21% 72.21
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 59 14.07 18.81 62.71% 65.58
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 47 15.13 9.67 44.68% 80.89

脳卒中(脳梗塞・脳内出血・クモ膜下出血)の急性期治療として、血管内治療(血栓回収療法・コイル塞栓術など)・外科治療(動脈瘤クリッピング術・血腫除去術・バイパス術など)・内科治療(rt-PA血栓溶解)を行い良好な治療成績が得られています。

婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 34 3.12 3.13 0.00% 48.56
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 24 9.54 9.71 4.17% 47.21
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 22 6.86 6.21 0.00% 50.59
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 17 9.06 8.65 0.00% 70.47
120100xx01xx0x 子宮内膜症 子宮全摘術等 副傷病なし 13 6.46 7.37 0.00% 41.31

子宮・卵巣の良性疾患に対しては経膣手術や腹腔鏡下手術を積極的に行い、安全、正確かつ迅速で低侵襲な手術を行っています。また、悪性腫瘍に関しては、診断まで行っています。
子宮脱や膀胱脱、尿失禁の患者さんには、原則的に手術療法を行っていますが、ペッサリーによる保存的治療も行います。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

  初発 再発 病期分類
基準 (※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 72 22 12 92 35 24 1 7,8版
大腸癌 24 30 60 137 33 32 1 7,8版
乳癌 70 50 59 18 - 42 1 7,8版
肺癌 64 28 31 46 53 72 1 7,8版
肝癌 18 18 15 16 - 36 1 7,8版

※1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

  • 5大癌のUICC病期分類別の患者数です。

UICC病期分類とは

  • 国際対がん連合(UICC)によって定められたTNM分類を用いてがんの進行度合い、いわゆる病期(Stage)を図る指標です。TNM分類はTが「原発腫瘍の拡がり」、Nが「所属リンパ節転移の有無と拡がり」、Mが「遠隔転移の有無」を表しており、このTNMの組み合わせによりStage0~Ⅳに分けることが出来ます。

集計の定義

  • 繰り返し入退院される患者さんは1入院のたびに1件とカウントします(同じ患者さんが令和元年度に3回入退院された場合は3件となります)。
  • Stageが「0」のものは集計対象外としています。

実績について

  • 消化器系癌疾患に対し手術治療を積極的に行っています。
  • 胃癌に対してはガイドラインに準じ、腹腔鏡手術も積極的に行っています。
  • 大腸癌に対しては、90%以上の症例に対し腹腔鏡下での手術を完遂しています。
  • 肝癌(肝細胞癌、肝内胆管癌、転移性肝癌)に対しては、開腹下高難度手術を積極的に行うと共に、腹腔鏡下手術にも力を入れています。当科は肝胆膵外科高度技能手術修練施設Aに認定されています。
  • 乳癌に対しては、手術を年間約130例行っており、悪性腫瘍部分を切除し乳房を温存する、乳房部分切除術が多く、温存率は約90%となっております。また、抗癌剤による化学療法治療も行っており、局所進行癌に対し術前化学療法の導入も行っております。
  • 未確診肺腫瘤に対する気管支鏡やCTガイド下肺生検などの検査入院や再発症例に対する化学療法目的の入院も多くなっています。
  • 肺癌手術症例はやはりI期、II期の症例が大半とはなりますが、進行癌に対しても積極的に術前導入化学療法もしくは放射線化学療法を行い、ダウンステージングや微小転移巣のコントロールを行って手術療法を施行しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

重症度 患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 27 11.85 55.59
中等症 153 13.65 81.56
重症 25 14.80 85.72
超重症 - - -
不明 - - -
  • 成人の市中肺炎の重症度別患者数です。日本呼吸器学会成人市中肺炎診療ガイドライン肺炎重症度分類(A-DROPシステム)の定義に基づき、入院時の状態から重症度を決定し、それぞれ「患者数」「平均在院日数」「平均年齢」を算出しています。

<A-DROPシステム>

  • 1.男性≧70歳、女性≧75歳
  • 2.尿素窒素≧21 または脱水
  • 3.酸素飽和度≦90%
  • 4.意識障害
  • 5.収縮期血圧≦90mmHg
  • 軽 症:1~5いずれも満たさない
  • 中等症:1つまたは2つを有する
  • 重 症:3つを有する
  • 超重症:4つまたは5つまたはショック
  • 不 明:1~5のうち1つでも不明であったもの

集計の定義

  • 入院の契機となった傷病名と最も医療資源を投入した傷病名に対するICD-10コードが「J13~J18$」で始まるものが対象です。

実績について

  • 当院の市中肺炎の重症度別患者数では、重症度軽症及び中等症が比較的多いことが特徴です。ガイドラインでは経口摂取可能な場合は、これらの患者は外来治療を推奨されており、近年市中肺炎は当院のような施設でも、一般の診療所でもほとんどは入院することなく外来治療で完結しています。

脳梗塞のICD10別患者数等

ICD10 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
I63$ 3日以内 239 16.65 76.43 47.94%
その他 28 13.43 78.29 4.87%
  • 脳梗塞等の分類にあたる患者さんをICD-10コード別に集計しています。

集計の定義

  • 発症日から「3日以内」「その他」に分けて集計しています。
  • 『転院率』は各『ICD10』の患者さんの転院患者数/全退院患者数です。

ICD-10とは

死因や疾病の国際的な統計基準として世界保健機関(WHO)によって公表されている分類です。死因や疾病の統計等に関する情報の国際的な比較や、医療機関における診療記録の管理などに活用されます。


実績について

年間200例以上の脳梗塞(急性期)の治療を行っています。超急性期の血栓回収療法を積極的に行い、良好な治療成績が得られています。内科的治療および必要に応じて外科的治療(手術)も併せて行っています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

集計の定義

  • 各診療科別にDPC14桁分類の患者数の多い症例数上位5つについて『DPCコード』『DPC名称』『患者数』『平均在院日数(自院)』『平均在院日数(全国)』『転院率』『平均年齢』をお示ししています。
  • 入院中に転科があった場合には医療資源を最も投入した傷病を担当された診療科で集計しています。
  • 『転院率』は各『DPCコード』の「転院患者数/全退院患者数」です。
  • 『患者数』が10件未満の場合、『平均在院日数(全国)』以外は「-」としています。
  • 『平均在院日数(全国)』以外が全て「-」となっている診療科においては解説は省略しています。

各名称について

  • [1]『DPCコード』⇒診断群分類を表すコードです。病名・治療内容(手術や処置等)の組み合わせにより14桁のコードに振り分けられます。
  • [2]『DPC名称』⇒『DPCコード』に対する名称です。
  • [3]『患者数』⇒各『DPCコード』に該当する患者数です。
  • [4]『平均在院日数(自院)』⇒当院に入院していた日数の平均値です。退院日も入院日数に含みます。
  • [5]『平均在院日数(他院)』⇒厚生労働省より公表されている令和元年度における全国DPC対象病院の平均在院日数の平均値です。
  • [6]『転院率』⇒各『DPCコード』の当院から他院へ転院された患者さんの割合です。
  • [7]『平均年齢』⇒各『DPCコード』に該当する患者さんの年齢の平均値です。

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 49 1.55 9.14 0.00% 71.33
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 37 1.73 8.00 0.00% 70.65
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 26 4.23 6.00 3.85% 46.50
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 13 1.54 8.31 0.00% 74.23
K488-4 胸腔鏡下試験切除術 12 2 5.42 0.00% 69.75

気胸のような緊急入院が大半の症例群を除くと術前入院期間は2日以内で、術後平均在院日数も10日間以内となっておりクリニカルパスに則った診療が行われ、予定入院では転院もなく安全な手術が行われていると考えます。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 241 2.15 3.01 2.07% 70.58
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 197 1.32 3.37 1.02% 69.13
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 95 1.75 12.17 8.42% 76.64
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 80 3.78 8.39 6.25% 79.26
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 62 0.52 2.53 0.00% 71.35

循環器科では主に狭心症・心筋梗塞といった冠動脈疾患、心房細動を中心とした不整脈疾患、下肢閉塞性動脈硬化症などの末梢血管疾患、および弁膜症や心筋梗塞などを原因とする心不全疾患などを中心に診療を行っています。
冠動脈疾患については心臓CTや負荷心筋シンチなどを最大限に利用した迅速な診断による効率の良い治療を心掛けるとともに、動脈硬化疾患の予防的介入にも積極的に取り組んでいます。
不整脈治療については、2019年度から専門医スタッフが増加し心房細動を中心とする頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーション治療を強化して行ってきており、徐脈性不整脈に対する植え込み型デバイス治療と併せて積極的に取り組んでいます。
増加する心不全患者さんに対しては、医師だけではなく看護師・リハビリ・薬剤師・栄養士などでのチーム医療を心がけ、訪問看護などの介入で再入院を減らすような取り組みも積極的に行っています。

消化器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 118 4.06 5.17 2.54% 64.79
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 69 1.19 3.16 1.45% 68.94
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 35 4.49 15.46 5.71% 71.34
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 24 0.63 4.50 0.00% 39.46
K740-21 腹腔鏡下直腸切除・切断術(切除術) 20 3.10 15.65 0.00% 72.75

開腹手術での経験を踏まえ、適応症例を腹腔鏡手術へと徐々に移行しています。鏡視下手術の利点である拡大視効果を利用し、繊細な手術が可能となっています。
リンパ節郭清が必要な癌症例に関して、特に結腸癌・直腸癌症例に対しては、栄養血管と共にリンパ節を摘出するため、腹腔鏡下手術が適していると考えています。
胆嚢疾患(結石、ポリープ、腺筋症など)、ヘルニア、虫垂炎等の良性疾患に対しては、創が小さくて、確実な手術が出来る腹腔鏡下手術は、患者さん中心の医療として重要と考えます。
また、虫垂炎に関しては、以前のように緊急手術を行うケースは減少しております。抗菌剤で炎症を制御し、患者さんの予定、手術室の稼働状況を鑑みながら、患者さんに対してデメリットのない治療が行えています。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 226 1.20 1.85 0.44% 70.13
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 106 3.49 10.94 16.04% 78.96
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 61 2.30 6.93 3.28% 74.92
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 61 1.67 5.84 3.28% 73.93
K654 内視鏡的消化管止血術 52 3.02 11.33 7.69% 74.38

内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を始め、胆道ステント留置術、消化管止血術等、治療内視鏡を数多く積極的に行っています。

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 60 0.00 1.00 0.00% 68.85
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 44 6.27 20.05 11.36% 71.00
K5606 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)) 25 3.32 14.80 8.00% 75.08
K5551 弁置換術(1弁) 18 3.83 19.06 5.56% 70.17
K5552 弁置換術(2弁) 12 5.75 23.00 8.33% 68.25

弁置換術に関しては高齢者に対する生体弁を用いた大動脈弁置換術が最も多く、正確で迅速な手術を心がけ、短い心停止時間で手術を終了しています。僧帽弁閉鎖不全症に対する僧帽弁形成術も積極的に行っています。
さらに二弁、三弁に対する複合弁膜症手術や心房細動に対するメイズ手術を同時に行う症例が増加しています。
冠動脈バイパス術では100%の開存率を達成できています。腹部大動脈瘤に対しては、ステントグラフト留置術も行っていますので、開腹による人工血管置換術症例は近位部の性状が悪く、技術的に難度の高い症例に対する手術が多くなっています。
下肢静脈瘤に対してはレーザーによる焼灼術を積極的に行っています。

乳腺外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 82 1.40 7.20 0.00% 62.35
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) 26 1.58 7.92 0.00% 60.46
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) - - - - -
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) - - - - -
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) - - - - -

乳癌に対しては、手術を年間約130例行っており、悪性腫瘍部分を切除し乳房を温存する、乳房部分切除術が多く、温存率は約90%となっております。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 59 0.71 14.27 33.90% 79.08
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 27 4.85 19.93 25.93% 53.48
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) 26 0.23 21.65 88.46% 71.23
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 21 1.67 19.67 28.57% 67.95
K178-4 経皮的脳血栓回収術 14 0.00 18.00 64.29% 82.21

脳腫瘍(髄膜腫・聴神経腫瘍など)、未破裂・破裂脳動脈瘤、内頚動脈狭窄症の直達外科手術を数多く行い良好な術後成績が得られています。

婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K867 子宮頸部(腟部)切除術 34 0.97 1.15 0.00% 48.56
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 28 1.11 4.36 0.00% 48.64
K877 子宮全摘術 20 1.05 7.36 5.00% 49.05
K8654 子宮脱手術(腟壁形成手術及び子宮全摘術)(腟式、腹式) 14 1.00 7.36 0.00% 69.57
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 - - - - -

子宮・卵巣の良性疾患に対しては、経膣手術や腹腔鏡下手術を積極的に行い、安全、正確かつ迅速で低侵襲な手術を行っています。
また、子宮脱や膀胱脱、尿失禁の患者さんには、原則的に手術療法を行っています。

腎臓内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 11 2.82 5.36 9.09% 63.55
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 - - - - -
             
             

慢性腎臓病保存期の患者さまは主に新古賀クリニックの糖尿病センター内の外来で、看護師・栄養士をはじめ多職種による診療・療養指導を行っています。尿検査異常、進行する腎機能障害などの症例において、腎生検を要する病態の患者さまは、古賀病院21腎臓内科へ紹介します。
また、透析導入準備としての内シャント造設術は心臓血管外科の医師が実施します。
透析患者さまのシャントトラブルは循環器内科の医師と密に連携して評価を行い、必要時は循環器内科医師がシャントPTAを実施しています。透析患者さまが入院されましたら、病態に合わせた適切な透析治療法を選択し、治療が円滑に進むように配慮をしています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 入院契機 症例数 発生率
130100 同一 - -
異なる - -
180010 同一 68 0.89%
異なる - -
180035 同一 - -
異なる - -
180040 同一 63 0.83%
異なる - -

集計の定義

  • [1]令和元年度(令和元年4月1日~令和2年3月31日)に退院された患者様が対象です。
  • [2]その中でも一般病棟の入院期間を1件とします。(例:8/1一般病棟へ入院⇒8/15回復期病棟へ転棟⇒8/25一般病棟へ転棟⇒8/30退院の場合は一般病棟に2回入院してましたので、2件となります。)
  • [3]最も医療資源を投入した傷病名のDPC上6桁が「130100」「180010」「180035」「180040」で入院の契機となった傷病名のDPC上6桁と同一の場合と、異なる場合で件数と発生率を算出しています。発生率算出の分母は[2]の全退院患者数です。

実績について

  • 敗血症治療は各科で責任を持って治療を行い、その生存率は病院全体で70%超となっています。敗血症性ショックで血液浄化が必要な症例では、救急科にコンサルトしてもらうこともあります。
    疾患としては、肺炎、尿路感染の他、消化管穿孔、急性膵炎、カテ感染、胆嚢炎などがあり、当院の血液浄化はエンドトキシン除去を行うPMX-DHP、敗血症で使用可能なSepXiris-CHDFが代表的ですが、他病院にはない特徴として、PDF(Plasma Filtration with Dialysis)という選択的血漿交換があり、それぞれの症例で血液浄化チームでカンファレンスを行い、意見交換をしています。

更新履歴

2016年9月30日
平成27年度病院指標を公開しました。
2017年9月30日
平成28年度病院指標を公開しました。
2018年9月29日
平成29年度病院指標を公開しました。
2019年9月30日
平成30年度病院指標を公開しました。
2020年9月29日
令和元年度病院指標を公開しました。