- トップページ>
- MRI装置(新古賀病院)
MRI装置
MRIとは
強い磁石を利用して体内の断面像として描写する装置です
MRIで撮影した脊椎画像
MRI(Magnetic Resonance Imaging :磁気共鳴画像)とは、大きくて強い磁石を利用した画像診断法です。
横になっているだけで、体のいろんな方向からの断面像の写真(撮影)ができるので、体内の様子が詳しく分かり病気の診断に大変役立ちます。
また、薬(造影剤)を使用することなく、頭の血管等も描出する事ができます。
MRI検査について
- X線や放射性物質を使用しないので、人体への影響はありません。
- 無痛の検査です。
- 検査時間は約15分~45分です(検査部位によって変わります)。
MRI検査の注意事項
以下の方はMRI検査をお受けになれませんのでご注意ください。
- ペースメーカー・人工内耳など、体に金属が入っている方
- 強度の閉所恐怖症の方
- 金属を含む染料でタトゥーをしている方
当院の特長
迅速な検査を可能にしたMRI装置3台体制
1台で検査を行っていた頃には、MRI検査までに1日~1週間お待たせすることがありましたが、3台体制になったことで即日の検査ができるようになり、迅速なMRI検査の体制が整いました。
3.0テスラMRI装置
3.0テスラMRI装置
3.0テスラのMRI装置は、1.5テスラのMRI装置に比べ、2倍の磁場強度の電磁波を可能にした最新鋭の装置です。
人工知能を搭載しているため、患者さんの体型に合わせて、複数の電磁波を撮影部位全体に均一に送ることもできます。
3.0テスラMRIの特長
3.0テスラMRIで撮影した脳動脈画像
- 1.5テスラのMRI装置と同レベルの画質ならば、撮影時間を40%短縮できます。
- 1.5テスラのMRI装置と同じ撮影時間ならば、約2倍の精度で画像を描出できます。
- 脳の血管を撮影するMRAでも、1.5テスラのMRI装置の2倍の精度で微小血管まで診断できるようになりました。
フルデジタルの1.5テスラMRI装置
フルデジタルの1.5テスラMRI装置
新古賀病院・東館開設に当たって導入したMRIは、画像を受信する信号がフルデジタル化したことにより、従来の装置よりも解像度が向上しています。
同じ 1.5テスラの従来装置と比較すると信号・ノイズ比が40%良くなり、より精密な診断ができます。また、従来のものに比べて開口部が広くなったため、狭いところが苦手な方や、体格の大きな方への適用が広がります。
さらに、 検査を受けながら映像や音楽が観賞できる専用のライティングソリューションも新規導入しました。狭い 装置本体の中で、映像と音楽を楽しみながらリラックスした環境で検査を受けることができます。
トラクトグラフィー(神経線維画像)
トラクトグラフィーというMRIの撮影方法では、運動・言語機能の神経線維を描出して、腫瘍などの病変との位置関係を示すことができます。
下の画像は、トラクトグラフィーで頭頂部からと真横から脳を撮影しています。それ以外の様々な角度からも観察することができるため、病変(動静脈奇形)と大切な神経線維の位置関係が明らかになります。
脳の代謝を調べるMRS
MRS(Nuclear Magnetic Resonance Spectroscopy)とは、MRIやCTなど画像表示ではみることのできない特定の原子核の数を調べることができ、各代謝物の体内分布を示した代謝画像を作成することで、画像表示では判断できない場合などに有効であり、病態解析に期待がもてる検査法です。
当院でも3テスラMRT装置の導入に伴い、脳腫瘍の鑑別等に使用を開始しました。
MRSでの脳の代謝画像