令和5年度 古賀病院21 病院指標

令和5年度 古賀病院21 病院指標

指標全てに共通する定義

  • [1]当院を令和5年度(令和5年4月1日~令和6年3月31日)に退院された患者さんが対象です。
  • [2]医療保険のみで入院された患者さんが対象となり、自動車賠償責任保険・労災保険・自費等で入院された患者さんは除きます。
  • [3]一般病棟に1度でも入院された患者さんが対象となり、回復期リハビリテーション病棟・緩和ケア病棟のみに入院された患者さんは除きます。
  • [4]入院後24時間以内に死亡された患者さんは除きます。

※各指標による詳細な定義につきましては各指標のページで解説します。

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 13 31 78 131 312 732 1297 926 271

実績について

整形外科・泌尿器科・耳鼻咽喉科の診療・手術に引き続き力を入れていきます。また、包括的がん診療体制の質の向上を目指し、PETセンターでの癌の早期発見をはじめとして、泌尿器科におけるダヴィンチ手術など高度な手術療法とともに放射線療法、化学療法など最適な治療が行われる体制の整備に努めています。高齢化が進み、70歳以上の患者さんの入院が引き続き60%を超え、90歳以上の患者さんの増加も目立つようになってきました。整形外科診療では高齢者の骨折入院も多くなっていますが、手術療法とともに元気な社会復帰を目指し急性期・回復期のリハビリテーションを積極的に行っています。高齢心不全、腎不全患者さんへのリハビリテーション、耳鼻科での補聴器・難聴外来、睡眠時無呼吸症候群の鼻マスク治療を行っているのも大きな当院の特徴です。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 36 17.69 17.38 8.33% 83.61
050130xx9901xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり - - 18.31 - -
050180xx99xx0x 静脈・リンパ管疾患 手術なし 定義副傷病なし - - 14.29 - -
050090xx99x0xx 心内膜炎 手術なし 手術・処置等2なし - - 25.66 - -
050130xx97000x 心不全 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 21.90 - -
  • 当院の循環器内科の特徴は心臓リハビリテーションです。心臓疾患術後(弁置換術後、冠動脈バイパス術後,急性大動脈解離術後)のリハビリや心不全のリハビリを行っております。心不全患者さんの高齢化にともない入院を繰り返す度に身体機能、運動耐用能、生活の質の低下が問題となり、心不全におけるフレイルが問題となっています。当科では患者さんが日常生活をつつがなく送れるように入院リハビリだけではなく退院後の外来リハビリにも力をそそいでいます。個々の患者さんに対して各職種より構成された心臓リハビリチームが一丸となって患者さんをサポートしています。 ※フレイル:加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態。一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 135 2.00 2.03 0.00% 53.94
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 45 24.51 20.60 42.22% 85.56
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 44 7.86 8.33 0.00% 70.61
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 37 30.03 18.65 16.22% 79.65
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 31 2.42 2.98 0.00% 74.39
  • 当院呼吸器内科の入院診療では、肺癌、間質性肺炎など専門性の高い疾患の診断、治療を積極的に行っています。また、近隣のかかりつけ医から肺炎の紹介にも対応しています。いびきや昼間の眠気を引き起こす睡眠時無呼吸症候群の検査・鼻マスク(CPAP)治療も積極的に行っています。

耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
030340xxxxxxxx 血管運動性鼻炎、アレルギー性鼻炎<鼻アレルギー> 40 3.45 5.27 0.00% 41.23
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 27 3.70 6.05 0.00% 56.81
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり - - 6.74 - -
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 - - 7.53 - -
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし - - 5.51 - -
  • 入院患者のほとんどが慢性副鼻腔炎に対する鼻手術目的の入院症例で、この中には鼻中隔弯曲症やアレルギー性鼻炎合併例が多く含まれています.全国平均より短い入院で術後退院しています。 

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 36 2.72 2.61 0.00% 71.89
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 21 8.05 8.75 0.00% 77.52
06007xxx97x0xx 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし - - 11.65 - -
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし - - 7.63 - -
06007xxx97x5xx 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等25あり - - 17.46 - -
  • 消化器内科の内視鏡手術で1番入院患者数が多いのは大腸ポリープ(2cm未満)切除術であり、基本的には入院翌日に退院となります。2番目に多いのが閉塞性黄疸などに対する内視鏡的ステント留置術です。緊急時は受診当日に行える体制としています。3番目に多いのは憩室炎です。

腎臓内科(人工透析)

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 61 23.51 11.49 21.31% 77.54
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等21あり 46 32.98 34.07 15.22% 71.83
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 20 10.80 7.57 5.00% 73.85
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり - - 13.81 - -
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり - - 6.44 - -
  • 慢性腎臓病保存期には栄養指導をはじめ多職種が関わる慢性腎臓病教育入院を積極的に取り組んでいます。尿検査異常、進行する腎機能障害などの症例に対して、腎生検を実施し確実な診断をつけ治療を行っています。末期腎不全の患者さんの透析導入準備として内シャント造設術(グラフト症例を含む)を行っています。また透析患者さんのシャントトラブルに対してのバルーンカテーテルを用いての拡張術も実施し、緊急の患者さんにも対応しています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 168 27.27 25.50 70.83% 84.81
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 79 37.82 19.34 41.77% 83.15
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 69 46.99 21.96 2.90% 76.57
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 49 15.94 15.58 10.20% 72.20
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 49 25.00 13.04 0.00% 67.31
  • 傷病別で見てみますと、高齢化に伴う骨粗鬆症の影響で発症する大腿骨近位部骨折が1番、脊椎骨折が2番目となっております。病棟運営の努力もあり、大腿骨近位部骨折患者さんの平均在院日数が全国レベルで維持されています。3番目は、高齢者に多い変形性膝関節症に対する手術方法である膝人工関節置換術となりました。これらの在院日数は全国平均より長くなっておりますが、これは当院が回復期病棟を有しているため、しっかりリハビリを行い、自宅へ退院される患者さんが多いためです。 4番目は、四肢筋腱損傷 靱帯断裂の患者さんです。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 135 3.76 5.22 0.00% 63.21
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 112 2.54 2.44 0.00% 70.69
110420xx02xxxx 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 97 3.31 4.02 2.06% 70.94
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 76 4.72 6.85 0.00% 75.38
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病なし 68 3.71 7.08 1.47% 65.84
  • 当院で最も多い症例は前立腺生検です。前立腺生検でがんの有無を確認し、がんと診断されたものは放射線治療や化学療法・ホルモン療法、手術を適宜行います。2022年度の前立腺癌に対する手術療法は全てロボット手術(ダ・ヴィンチ手術)で行いました。 また、当科が特に力を入れている膀胱鏡・内視鏡手術症例が上位となっており、早期社会復帰を目指す治療を行っており合併症発生も低く抑えることが出来ている為、短い入院となっています。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 16 15.63 12.88 0.00% 72.38
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 9.29 - -
080090xxxxxxxx 紅斑症 - - 9.94 - -
080100xxxx0x0x 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし 定義副傷病なし - - 10.61 - -
050170xx03001x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病あり - - 9.00 - -
  • 帯状疱疹は比較的重症度の高い場合は、帯状疱疹後神経痛の合併を防ぐためにも積極的に入院の上、抗ウィルス薬の点滴及び除痛を行っています。蜂窩織炎などの細菌感染症は患部の安静が必要なこともあります。症状によっては入院の上抗生剤の点滴を行い,糖尿病をはじめとする合併症を持つ患者様の場合、他科との連携の上治療を行います。

消化器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 10 27.70 13.59 0.00% 74.20
06007xxx9900xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし - - 11.07 - -
010010xx9903xx 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり - - 17.01 - -
010060x0990210 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病1あり発症前Rankin Scale 3、4又は5 - - 23.40 - -
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 9.89 - -
  • 消化器外科として肺の悪性腫瘍などが計上されておりますが、実際には一般病棟を経て緩和ケア病棟に入棟した癌終末期の患者さんとなります。その為、全国平均在院日数と比べ当院の平均在院日数が長くなっております。
    緩和ケア病棟に直接入院される患者さんもいらっしゃいますが、一般病棟で入院後に緩和ケアを希望され、緩和ケア病棟に転棟するケースが多くいらっしゃるという見方です。

放射線治療科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
070040xx99x2xx 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) 手術なし 手術・処置等22あり 11 16.73 20.05 45.45% 73.18
010010xx9903xx 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり - - 17.01 - -
100100xx99x0xx 糖尿病足病変 手術なし 手術・処置等2なし - - 22.02 - -
050170xx03001x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病あり - - 9.00 - -
090010xx99x2xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等22あり - - 26.35 - -
  • 当院の放射線治療患者は院内紹介が大半で、各科の主治医がいます。当科の入院患者は他院からの紹介で、脳転移や骨転移などで症状が重く通院が困難な方達です。症状緩和の放射線治療は短期間で行うため、入院日数が短くなっています。但し高気圧酸素療法を開始したため、歩行困難な症例は当科で受け持つこととなり、最長30回/6週と入院日数が長期となりました。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

5大癌 初発 再発 病期分類
基準 (※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - - -
大腸癌 - - - - - - - -
乳癌 - - - - - - - -
肺癌 11 12 14 29 - 115 1 8版
肝癌 - - - - - - - -

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

実績について

  • 天神会では、胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌に対して、系列病院と連携しながら、早期発見と治療に努めています。私たちは、患者さん一人一人の状態に合わせた個別の治療計画を立て、それぞれに最適な治療を提供することを心がけています。
  • 古賀病院21では、内視鏡検査はもちろん、エコー検査やCT・MRI検査、そしてPET検査を実施しており、これにより迅速かつ正確ながん診断が可能となっています。治療方法においても、内視鏡的治療、化学療法(抗癌剤、ホルモン療法、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤)、放射線療法など、多岐にわたる選択肢を提供しています。
  • 外科的治療を希望される場合には、系列の新古賀病院と連携して、開腹手術や腹腔鏡手術、特に大腸癌や肺癌においてはダ・ヴィンチ手術も迅速に対応することが可能です。これにより、患者さんの身体への負担を最小限に抑えつつ、効果的な治療を行うことができます。
  • また、当院では緩和ケア内科も設けており、重篤な症状や治療困難な疾患の場合でも、患者さんとその家族の生活の質を向上させるための支援を行っています。緩和ケアチームは、痛みの管理や心理的なサポート、社会的な支援を通じて、患者さんがより良い生活を送れるよう努めています。
  • 天神会は、がん診療において一丸となって取り組んでおり、患者さん一人一人に最適な治療を提供し、その家族までをも支える体制を整えています。私たちは、医療技術の進歩と共に、常に患者さんの側に立った医療を提供することを目指しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

重症度 患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 17 12.12 61.29
中等症 74 16.68 79.12
重症 19 27.16 82.32
超重症 - - -
不明 - - -

実績について

  • 当院呼吸器内科では、市中肺炎はかかりつけ医からの紹介を主としています。 軽症、中等症でも外来治療で治療に難渋したものが紹介されるため、これらの割合が比較的多くなっています。肺癌、間質性肺炎、慢性閉塞性肺疾患がその次に多い疾患です。

脳梗塞のICD10別患者数等

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
- - - - -

実績について

当院は一般病棟に加え回復期リハビリ病棟を併設している為、脳梗塞の急性期治療後は回復期リハビリ病棟に転棟して頂き、できるだけ早くご自宅や施設へ退院できるよう取り組んでいます。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K344 経鼻腔的翼突管神経切除術 20 0.45 2.00 0.00% 42.45
K347-5 内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(下鼻甲介手術) 20 0.50 2.05 0.00% 43.35
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 18 0.56 2.06 0.00% 57.06
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術) - - - - -
K340-4 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅱ型(副鼻腔単洞手術) - - - - -
  • 鼻副鼻腔疾患(慢性副鼻腔炎、嚢胞、腫瘍など)に対する内視鏡下鼻・副鼻腔手術3・4型が多い結果となっています。重症の鼻炎に対する経鼻腔的翼突管神経切除術(後鼻神経切断術)や内視鏡下鼻腔手術1型(下鼻甲介手術)、鼻中隔弯曲症に対する鼻中隔矯正術は副鼻腔手術と併用して行う事が多いため表には実際の数が反映されていません。また同様に、他の術式との兼ね合いがあるために、他コード(鼻内篩骨洞手術など)で算定している場合も、実際の手技上は内視鏡下鼻・副鼻腔手術3・4型を施行しているケースが多くあります。 以上により、公表されているよりも多くの手術を実際は施行しています。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 33 1.33 1.73 3.03% 72.85
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 31 3.10 8.19 3.23% 72.39
K6851 内視鏡的胆道結石除去術 胆道砕石術を伴うもの - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm以上 - - - - -
  • 消化器内科の入院患者数で1番多いのは小腸大腸の良性疾患であり、主に大腸ポリープの内視鏡切除に伴うものです。2番目は胆管結石、胆管炎などに対する治療目的の入院です。

腎臓内科(人工透析)

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 33 11.27 15.27 15.15% 72.33
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 33 6.88 18.52 15.15% 73.55
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回 22 6.91 3.82 22.73% 79.64
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 1の実施後3月以内に実施する場合 13 6.38 3.62 7.69% 78.69
K6072 血管結紮術 その他のもの - - - - -
  • 末期腎不全の患者さんの透析導入準備として内シャント造設術(グラフト症例を含む)を行っています。また透析患者さんのシャントトラブルに対してのバルーンカテーテルを用いての拡張術も実施し、緊急の患者さんにも対応しています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 118 2.02 41.66 6.78% 74.65
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 106 1.78 25.73 62.26% 84.12
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 74 2.47 23.57 75.68% 83.76
K069-3 関節鏡下半月板縫合術 50 1.20 22.44 0.00% 67.98
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 48 3.00 16.69 14.58 68.79
  • 新型コロナウィルスの影響が低下し、当院の手術患者数は令和5年度935例でした。人工関節置換術(肩,股,膝)が1番目でした。2番目、3番目は高齢者に多い骨折観血的手術、人工骨頭挿入術でした。病棟、手術室スタッフ、麻酔科医師、担当医師の努力により平均術前日数がそれぞれ、1.8日、2.5日と短く維持されています。4番目は膝半月板損傷に対する鏡視下半月板縫合術です。 各分野を専門とする医師がそろい、多彩な疾患に対応出来ることが当院の特徴の一つになっております。また当院は回復期病棟を有しているため手術後、継続してリハビリを行い自宅退院を目指すことも可能です。このため、すべての手術症例で転院率はかなり低くなってます。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 182 0.66 2.96 3.30% 69.38

 

K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 158 1.12 3.41 1.27% 75.38
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 134 1.15 1.93 0.00% 63.47
K841-22 経尿道的レーザー前立腺切除術・蒸散術 ツリウムレーザーを用いるもの 54 1.04 5.70 0.00% 73.57
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 50 1.00 7.60 0.00% 68.42
  • ロボット支援手術を含む、膀胱鏡・内視鏡下手術に特に力を入れて治療を行っておりロボット支援根治的前立腺全摘、経尿道的膀胱悪性腫瘍手術が上位となりました。 緊急手術を必要とする感染を伴う尿路結石等の症例も近隣施設より積極的に受け入れており、尿管ステント留置術も多くの症例数となりました。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 18 0.47%
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 45 1.19%
異なる - -

実績について

  • 全症例に対する敗血症の割合は0.47%でした。
  • 処置・合併などの合併症例に関しては合計45件で透析患者さんのシャント狭窄が大半を占めています。

医療の質指標

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

肺血栓塞栓症発症のリスク
レベルが「中」以上の手術を
施行した退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された
患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の
手術を施行した患者の肺血栓
塞栓症予防対策の実施率
778 704 90.49%

実績について

  • 下肢慢性閉塞性動脈硬化症がある場合を除き、ほぼ全例に下肢弾性ストッキング装着と術後、下肢静脈血栓予防薬を投与しています。

血液培養2セット実施率

血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
756 379 50.13%

実績について

  • 死亡率の高い菌血症を診断するためには血液培養は重要な検査であり、タイミングよく2セット以上の実施により原因微生物の検出感度や検査精度の向上が期待できます。当院では培養結果に応じて適正な抗菌薬治療が行えるように支援チーム(AST)を組織し、抗菌薬の選択や投与量だけでなく、必要な検査の追加や解釈など主治医と連携して感染症治療をサポートしています。 今回2セット実施率が50.13%と同規模の施設と比べると低い結果でした。 今後、2セット以上の実施の重要性を啓蒙し、医療の質の向上に貢献できるように取り組みを続けていきます。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数
(分母)
分母のうち、入院日以降
抗菌薬処方日までの間に
細菌培養同定検査が実施
された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬
使用時の細菌培養
実施率
361 303 83.93%

実績について

  • 当院の取り組みとし、広域抗菌薬使用時は届出・許可制を設けております。 原則広域抗菌薬使用前に届出・許可書に「感染症病名」「使用予定日数」「各種培養調査」「使用目的」を記載していただき処方をお願いしております。届出の提出状況は概ね100%の実績であり、広域抗菌薬使用時の培養提出率の向上に繋がっていると考えます。 広域抗菌薬長期使用患者・血液培養陽性患者へはAST(抗菌薬適性使用支援チーム)による介入を行っており抗菌薬の適正使用に努めております。不適切な広域抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから抗菌薬適正使用の推進が求められております。抗菌薬適正使用において重要なことは、正確な微生物学的診断であり,抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が重要です。今後も継続して上記の取り組みを行い、培養提出率の維持・向上を目指します。

更新履歴

2024年9月30日
令和5年度病院指標を公開しました。
2023年9月29日
令和4年度病院指標を公開しました。
2022年9月29日
令和3年度病院指標を公開しました。
2021年9月27日
令和2年度病院指標を公開しました。
2020年9月29日
令和元年度病院指標を公開しました。
2019年9月30日
平成30年度病院指標を公開しました。
2018年9月29日
平成29年度病院指標を公開しました。
2017年9月30日
平成28年度病院指標を公開しました。
2016年9月30日
平成27年度病院指標を公開しました。
令和4年度 古賀病院21 病院指標 /about/kh21_shihyo.r4.html