令和2年度 古賀病院21 病院指標

令和2年度 古賀病院21 病院指標

指標全てに共通する定義

  • [1]当院を令和2年度(令和2年4月1日~令和3年3月31日)に退院された患者さんが対象です。
  • [2]医療保険のみで入院された患者さんが対象となり、自動車賠償責任保険・労災保険・自費等で入院された患者さんは除きます。
  • [3]一般病棟に1度でも入院された患者さんが対象となり、回復期リハビリテーション病棟・緩和ケア病棟のみに入院された患者さんは除きます。
  • [4]入院後24時間以内に死亡された患者さんは除きます。

※各指標による詳細な定義につきましては各指標のページで解説します。

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 56 60 95 166 341 815 1363 966 240

集計の定義

  • 令和2年度に退院された患者様の年齢階級別の退院患者数です。
  • 各年代は入院日時点のものです。
  • 90歳以上についてはまとめています。
  • 患者数が10件未満の場合は「-」としています。

実績について

整形外科・泌尿器科・耳鼻咽喉科の診療・手術に引き続き力を入れていきます。また、包括的がん診療体制の質の向上を目指し、PETセンターでの癌の早期発見をはじめとして、泌尿器科におけるダヴィンチ手術など高度な手術療法とともに放射線療法、化学療法など最適な治療が行われる体制の整備に努めています。
高齢化が進み、70歳以上の患者さんの入院が引き続き50%を超え、90歳以上の患者さんの増加も目立つようになってきました。整形外科診療では高齢者の骨折入院も多くなっていますが、手術療法とともに元気な社会復帰を目指し急性期・回復期のリハビリテーションを積極的に行っています。高齢心不全、腎不全患者さんへのリハビリテーション、耳鼻科での補聴器・難聴外来、睡眠時無呼吸症候群の鼻マスク治療を行っているのも大きな当院の特徴です。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

集計の定義

  • 各診療科別にDPC14桁分類の患者数の多い症例数上位5つについて『DPCコード』『DPC名称』『患者数』『平均在院日数(自院)』『平均在院日数(全国)』『転院率』『平均年齢』をお示ししています。
  • 入院中に転科があった場合には医療資源を最も投入した傷病を担当された診療科で集計しています。
  • 『転院率』は各『DPCコード』の「転院患者数/全退院患者数」です。
  • 『患者数』が10件未満の場合、『平均在院日数(全国)』以外は「-」としています。
  • 『平均在院日数(全国)』以外が全て「-」となっている診療科においては解説は省略しています。

各名称について

  • [1]『DPCコード』⇒診断群分類を表すコードです。病名・治療内容(手術や処置等)の組み合わせにより14桁のコードに振り分けられます。
  • [2]『DPC名称』⇒『DPCコード』に対する名称です。
  • [3]『患者数』⇒各『DPCコード』に該当する患者数です。
  • [4]『平均在院日数(自院)』⇒当院に入院していた日数の平均値です。退院日も入院日数に含みます。
  • [5]『平均在院日数(他院)』⇒厚生労働省より公表されている令和2年度における全国DPC対象病院の平均在院日数の平均値です。
  • [6]『転院率』⇒各『DPCコード』の当院から他院へ転院された患者さんの割合です。
  • [7]『平均年齢』⇒各『DPCコード』に該当する患者さんの年齢の平均値です。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 119 28.10 25.09 71.43% 83.98
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 103 34.88 18.81 33.98% 82.73
070290xxxxxxxx 上肢関節拘縮・強直 73 16.78 10.60 1.37% 68.00
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 61 37.31 23.36 9.84% 75.56
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 56 26.07 17.59 7.14% 71.29
  • 傷病別で見てみますと、高齢化に伴う骨粗鬆症の影響で発症する大腿骨近位部骨折が1番、脊椎骨折が2番目となっております。
    3番目は上肢関節拘縮・強直となりました。当院では肩関節鏡手術も積極的に行なっております。
    4番目は、膝関節症、人工関節置換術です。これらの在院日数は全国平均より長くなっておりますが、これは当院が回復期病棟を有しているため、しっかりリハビリを行い、自宅へ退院される患者さんが多いためです。四肢筋腱損傷 靱帯断裂の患者さんが、入院患者数の5番目となっております。

耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 152 5.18 6.71 0.00% 41.38
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 19 7.05 7.94 0.00% 29.32
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 18 7.78 4.94 22.22% 72.56
030340xxxxxxxx 血管運動性鼻炎、アレルギー性鼻炎<鼻アレルギー> - - 5.86 - -
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし - - 5.63 - -
  • 入院患者のほとんどが慢性副鼻腔炎に対する鼻手術目的の入院症例で、この中には鼻中隔弯曲症やアレルギー性鼻炎合併例が多く含まれています.当科で鼻手術をうける年齢は若い方が多く、10代が最も多い結果になっています。10代の中でも11歳が最多となっており,重症の副鼻腔炎や鼻炎の手術治療をうけています。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 42 13.98 12.87 2.38% 69.86
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 23 9.70 9.12 0.00% 73.43
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - 7.71 - -
050180xx99xx0x 静脈・リンパ管疾患 手術なし 定義副傷病なし - - 13.62 - -
080080xxxxxx0x 痒疹、蕁麻疹 定義副傷病なし - - 5.07 - -
  • 帯状疱疹は比較的重症度の高い場合は、帯状疱疹後神経痛の合併を防ぐためにも積極的に入院の上、抗ウィルス薬の点滴及び除痛を行っています。蜂窩織炎などの細菌感染症は患部の安静が必要なこともあります。
    症状によっては入院の上抗生剤の点滴を行い,糖尿病をはじめとする合併症を持つ患者様の場合、他科との連携の上治療を行います。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 197 2.24 2.54 0.00% 70.28
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 113 5.22 7.13 0.00% 74.58
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 80 4.65 5.67 0.00% 66.04
110420xx02xx0x 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 定義副傷病なし 75 3.51 4.13 5.33% 74.04
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病なし 60 5.98 7.26 1.67% 65.67
  • 当院で最も多い症例は前立腺生検です。前立腺生検でがんの有無を確認し、がんと診断されたものは放射線治療や化学療法・ホルモン療法、手術を適宜行います。2020年度の前立腺癌に対する手術療法は全てロボット手術(ダ・ヴィンチ手術)で行いました。
    また、当科が特に力を入れている膀胱鏡・内視鏡手術症例が上位となっており、早期社会復帰を目指す治療を行っており合併症発生も低く抑えることが出来ている為、短い入院となっています。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 100 2.00 2.04 0.00% 58.30
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 53 28.58 20.51 37.74% 83.21
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 51 8.14 9.42 0.00% 73.86
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 44 2.43 3.39 0.00% 72.80
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 36 33.61 18.61 16.67% 76.31
  • 当院呼吸器内科の入院診療では、肺癌、間質性肺炎など専門性の高い疾患の診断、治療を積極的に行っています。
    また、近隣のかかりつけ医から肺炎の紹介にも対応しています。いびきや昼間の眠気を引き起こす睡眠時無呼吸症候群の検査・鼻マスク(CPAP)治療も積極的に行っています。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 66 18.33 17.23 12.12% 84.39
050130xx97000x 心不全 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 22.43 - -
050130xx9902xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり - - 24.18 - -
050190xx99x00x 肺塞栓症 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 13.70 - -
0400801499x012 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病ありA-DROP スコア2 - - 18.48 - -
  • 当院の循環器内科の特徴は心臓リハビリテーションです。心臓術後(弁置換術後、冠動脈バイパス術後)のリハビリ目的の転院や心不全のリハビリを行っております。
    日本の心不全患者は入退院を繰り返すことが多く、再入院を繰り返す度に身体機能、運動耐用能、生活の質の低下が問題となり、心不全におけるフレイルの割合は44.5%と言われております。実際入院時、日常生活が困難と思われる患者さんが多く、早期心臓リハビリを開始し個々の患者さんに対して各職種より構成された心臓リハビリチームが一丸となって自宅退院や退院後の環境整備に取り組んでいます。

    ※フレイル:加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態。一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像。

腎臓内科(人工透析)

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 39 16.51 11.04 12.82% 71.51
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 33 11.88 8.15 0.00% 68.30
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等21あり 27 38.74 33.50 22.22% 72.07
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 13 13.46 14.01 7.69% 63.85
180040xx97x1xx 手術・処置等の合併症 手術あり 手術・処置等21あり 10 23.80 32.99 10.00% 72.70
  • 慢性腎臓病保存期には栄養指導をはじめ多職種が関わる慢性腎臓病教育入院を積極的に取り組んでいます。尿検査異常、進行する腎機能障害などの症例に対して、腎生検を実施し確実な診断をつけ治療を行っています。
    末期腎不全の患者さんの透析導入準備として内シャント造設術(グラフト症例を含む)を行っています。また透析患者さんのシャントトラブルに対してのバルーンカテーテルを用いての拡張術も実施し、緊急の患者さんにも対応しています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 50 2.56 2.66 0.00% 71.46
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 21 10.33 9.53 0.00% 77.90
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 14 9.93 9.31 0.00% 69.14
060060xx99030x 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 定義副傷病なし 14 2.79 6.52 0.00% 82.50
060140xx97x0xx 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 13 10.46 10.83 0.00% 75.46
  • 消化器内科の内視鏡手術で1番入院患者数が多いのは大腸ポリープ(2cm未満)切除術であり、基本的には入院翌日に退院となります。
    2番目に多いのが閉塞性黄疸などに対する内視鏡的ステント留置術です。緊急時は受診当日に行える体制としています。
    3番目に多いのは消化管出血に対する内視鏡止血術となっています。

消化器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 10 45.00 13.30 0.00% 75.20
040040xx9901xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり - - 22.94 - -
060020xx99x0xx 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし - - 10.73 - -
060035xx99x0xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし - - 8.33 - -
060040xx99x00x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 9.53 - -
  • 消化器外科として肺の悪性腫瘍、胃の悪性腫瘍などが計上されておりますが、実際には一般病棟を経て緩和ケア病棟に入棟した癌終末期の患者さんとなります。その為、全国平均在院日数と比べ当院の平均在院日数が長くなっております。
    緩和ケア病棟に直接入棟される患者さんもいらっしゃいますが、一般病棟で入院後に緩和ケアを希望され、緩和ケア病棟に転棟するケースが多くいらっしゃるという見方です。

神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
010060x2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 10 22.10 19.18 20.00% 73.60
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 12.10 18.20 40.00% 78.50
010080xx99x0x1 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2なし15歳以上 - - 17.00 - -
010090xxxxx0xx 多発性硬化症 手術・処置等2なし - - 14.72 - -
010060x0990200 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 - - 19.87 - -
  • 脳神経内科では脳梗塞やパーキンソン病、多発性硬化症などの治療を中心に行っています。
    脳梗塞の急性期治療後は回復期リハビリ病棟に転棟して頂いてリハビリテーションを継続することで、患者さんの在宅復帰やQOL向上に努めています。

糖尿病・内分泌内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 10 22.60 14.60 20.00% 77.40
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし - - 11.26 - -
100050xxxxxxxx 低血糖症(糖尿病治療に伴う場合) - - 7.79 - -
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり - - 13.57 - -
10008xxxxxx1xx その他の糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり - - 18.87 - -
  • 高齢糖尿病患者の入院が多く、教育や指導、介護との連携にも時間を要することが多いと思われます。

放射線治療科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
010010xx9903xx 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 10 15.90 17.29 30.00% 71.50
070040xx99x2xx 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) 手術なし 手術・処置等22あり - - 20.47 - -
040010xx99x2xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等22あり - - 27.61 - -
040040xx9902xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり - - 21.47 - -
060010xx99x2xx 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等22あり - - 27.40 - -
  • 当院の放射線治療患者は院内紹介が大半で、各科の主治医がいます。当科の入院患者は他院からの紹介で、脳転移や骨転移などで症状が重く通院が困難な方達です。症状緩和の放射線治療は短期間で行うため、入院日数が短くなっています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

5大癌 初発 再発 病期分類
基準 (※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - 23 1 8版
大腸癌 - - - - - - 1 8版
乳癌 - - - - - - 1 -
肺癌 - - 31 47 22 88 1 8版
肝癌 - - - - - - 1 8版
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
  • 5大癌のUICC病期分類別の患者数です。

UICC病期分類とは

  • 国際対がん連合(UICC)によって定められたTNM分類を用いてがんの進行度合い、いわゆる病期(Stage)を図る指標です。TNM分類はTが「原発腫瘍の拡がり」、Nが「所属リンパ節転移の有無と拡がり」、Mが「遠隔転移の有無」を表しており、このTNMの組み合わせによりStage0~Ⅳに分けることが出来ます。

集計の定義

  • 繰り返し入退院される患者さんは1入院のたびに1件とカウントします(同じ患者さんが令和2年度に3回入退院された場合は3件となります)。
  • Stageが「0」のものは集計対象外としています。

実績について

  • 「-」を含んだ初発・再発の全件数は胃癌41件、大腸癌22件、乳癌0件、肺癌199件、肝癌12件、計274件です。
  • 当院では、医師(内科・放射線科)、検査技師、系列病院との連携や最新の医療機器の導入で迅速かつ正確に診断、治療の決定を行っています。
  • 当院の胃癌治療は、早期胃癌に対する内視鏡的治療もしくは再発症例に対し化学療法を行っています。早期胃癌に対し外科的治療を希望された場合、系列病院の新古賀病院消化器外科と連携し、迅速な手術が可能です。
  • 大腸癌は、粘膜内癌、粘膜下層への軽度浸潤癌の場合は内視鏡的切除術を、進行癌に対しては化学療法を主に行っています。
    胃癌同様、外科的治療が可能な症例は系列病院にて腹腔鏡下手術をメインに、手術支援ロボットを使った超低侵襲なダ・ヴィンチ手術も行っております。
  • 肺癌診療は、内科および放射線科による検査、治療を行っております。Ⅲ期の化学放射線療法、Ⅳ期および術後再発の化学療法、分子標的薬による治療が主体となります。新古賀病院呼吸器外科と連携しており術前後の放射線治療および化学療法も行っております。最近は免疫チェックポイント阻害剤の治療も増えています。
  • また、乳癌では術後放射線療法を外来で行っております。
  • 肝癌では、肝動脈塞栓療法や対症療法を行っております。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

重症度 患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 44 18.82 79.48
重症 10 21.90 84.10
超重症 - - -
不明 - - -
  • 成人の市中肺炎の重症度別患者数です。日本呼吸器学会成人市中肺炎診療ガイドライン肺炎重症度分類(A-DROPシステム)の定義に基づき、入院時の状態から重症度を決定し、それぞれ「患者数」「平均在院日数」「平均年齢」を算出しています。

<A-DROPシステム>

  • 1.男性≧70歳、女性≧75歳
  • 2.尿素窒素≧21 または脱水
  • 3.酸素飽和度≦90%
  • 4.意識障害
  • 5.収縮期血圧≦90mmHg
  • 軽 症:1~5いずれも満たさない
  • 中等症:1つまたは2つを有する
  • 重 症:3つを有する
  • 超重症:4つまたは5つまたはショック
  • 不 明:1~5のうち1つでも不明であったもの

集計の定義

  • 入院の契機となった傷病名と最も医療資源を投入した傷病名に対するICD-10コードが「J13~J18$」で始まるものが対象です。

実績について

  • 当院呼吸器内科では、市中肺炎はかかりつけ医からの紹介を主としています。
    軽症、中等症でも外来治療で治療に難渋したものが紹介されるため、これらの割合が比較的多くなっています。肺癌、間質性肺炎、慢性閉塞性肺疾患がその次に多い疾患です。

脳梗塞のICD10別患者数等

ICD10 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
I63$ 3日以内 23 27.96 73.87 23.33%
その他 - - - -
  • 脳梗塞等の分類にあたる患者さんをICD-10コード別に集計しています。

集計の定義

  • 発症日から「3日以内」「その他」に分けて集計しています。
  • 『転院率』は各『ICD10』の患者さんの転院患者数/全退院患者数です。

ICD-10とは

死因や疾病の国際的な統計基準として世界保健機関(WHO)によって公表されている分類です。死因や疾病の統計等に関する情報の国際的な比較や、医療機関における診療記録の管理などに活用されます。


実績について

当院は一般病棟に加え回復期リハビリ病棟を併設している為、脳梗塞の急性期治療後は回復期リハビリ病棟に転棟して頂き、できるだけ早くご自宅や施設へ退院できるよう取り組んでいます。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

集計の定義

  • 各診療科別に手術件数の多い上位5つの術式について集計しています。各術式における『Kコード』『名称』『患者数』『平均術前日数』『平均術後日数』『転院率』『平均年齢』をお示ししています。
  • 2020年度に退院された患者さんが対象の為、外来中に行われた手術については集計対象外です。
  • 全て「-」となっている診療科においては解説は省略しています。

各名称について

  • [1]『Kコード』⇒手術術式の診療点数表コードです。術式に対し『Kコード』が付与されるようになっており、このコードは全国共通です。
  • [2]『名称』⇒『Kコード』に対する名称です。
  • [3]『患者数』⇒各『Kコード』に該当する患者数です。
  • [4]『平均術前日数』⇒入院日から手術日までの日数の平均値です。手術日当日は除きます。
  • [5]『平均術後日数』⇒手術日から退院日までの日数の平均値です。手術日当日は除きます。
  • [6]『転院率』⇒各『Kコード』の当院から他院へ転院された患者さんの割合です。
  • [7]『平均年齢』⇒各『Kコード』に該当する患者さんの年齢の平均値です。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 90 2.30 23.52 64.44% 83.12
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 86 2.16 35.71 10.47% 75.17
K076-21 関節鏡下関節授動術(肩,股,膝) 77 2.08 18.48 3.90% 69.23
K0542 骨切り術(前腕,下腿) 55 1.76 42.44 1.82% 69.93
K080-41 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単) 46 1.61 23.89 2.17% 71.09
  • 当院の手術患者数は2020年度1017例でした。
  • 新型コロナウィルスの影響で予定手術が減少し、骨折観血的手術が1番目となっています。
    人工関節置換術(肩,股,膝)が2番目、3、5番目は関節鏡手術です。4番目は骨切り手術でした。
    他に末梢神経関節関係の手術も多く、多彩な疾患に対応出来ることが当院の特徴の一つになっております。また当院は回復期病棟を有してるため手術後、継続してリハビリを行い自宅退院を目指すことも可能です。このため、すべての手術症例で転院率はかなり低くなってます。

耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 127 0.50 3.62 0.00% 40.22
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 27 0.41 4.04 0.00% 47.56
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 22 0.77 5.23 0.00% 28.77
K347-5 内視鏡下鼻腔手術1型(下鼻甲介手術) - - - - -
K344 経鼻腔的翼突管神経切除術 - - - - -
  • 鼻副鼻腔疾患(慢性副鼻腔炎、嚢胞、腫瘍など)に対する内視鏡下鼻・副鼻腔手術3・4型が多い結果となっています。重症の鼻炎に対する経鼻腔的翼突管神経切除術(後鼻神経切断術)や内視鏡下鼻腔手術1型(下鼻甲介手術)、鼻中隔弯曲症に対する鼻中隔矯正術は副鼻腔手術と併用して行う事が多いため表には反映されていません。詳細は耳鼻科ホームページに掲載しています。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 155 1.31 3.74 1.29% 74.63
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 147 1.15 3.81 6.12% 70.61
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 81 1.72 2.21 0.00% 66.07
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 59 1.98 7.93 0.00% 68.12
K841-22 経尿道的レーザー前立腺切除術(その他) 44 1.36 5.39 0.00% 73.05
  • ロボット支援手術を含む、膀胱鏡・内視鏡下手術に特に力を入れて治療を行っておりロボット支援根治的前立腺全摘、経尿道的膀胱悪性腫瘍手術が上位となりました。
    緊急手術を必要とする感染を伴う尿路結石等の症例も近隣施設より積極的に受け入れており、尿管ステント留置術も多くの症例数となりました。

腎臓内科(人工透析)

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 46 6.15 23.00 8.70% 69.07
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 35 0.57 2.09 2.86% 78.46
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 21 6.43 13.86 23.81% 72.10
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) - - - - -
K6072 血管結紮術(その他) - - - - -
  • 末期腎不全の患者さんの透析導入準備として内シャント造設術(グラフト症例を含む)を行っています。また透析患者さんのシャントトラブルに対してのバルーンカテーテルを用いての拡張術も実施し、緊急の患者さんにも対応しています。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 50 0.82 1.52 0.00% 71.72
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 24 1.21 7.54 12.50% 79.46
K654 内視鏡的消化管止血術 20 0.70 6.80 5.00% 75.70
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) - - - - -
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) - - - - -
  • 消化器内科の入院患者数で1番多いのは小腸大腸の良性疾患であり、主に大腸ポリープの内視鏡切除に伴うものです。2番目は胆管結石、胆管炎などに対する治療目的の入院です。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 入院契機 症例数 発生率
130100 同一 - -
異なる - -
180010 同一 17 0.41%
異なる - -
180035 同一 - -
異なる - -
180040 同一 67 1.63%
異なる - -

集計の定義

  • [1]令和2年度(令和2年4月1日~令和3年3月31日)に退院された患者様が対象です。
  • [2]その中でも一般病棟の入院期間を1件とします。(例:8/1一般病棟へ入院⇒8/15回復期病棟へ転棟⇒8/25一般病棟へ転棟⇒8/30退院の場合は一般病棟に2回入院してましたので、2件となります。)
  • [3]最も医療資源を投入した傷病名のDPC上6桁が「130100」「180010」「180035」「180040」で入院の契機となった傷病名のDPC上6桁と同一の場合と、異なる場合で件数と発生率を算出しています。発生率算出の分母は[2]の全退院患者数です。

実績について

  • 全症例に対する敗血症の割合は0.41%でした。
  • 処置・合併などの合併症例に関しては合計67件で透析患者さんのシャント狭窄が大半を占めています。

更新履歴

2021年9月27日
令和2年度病院指標を公開しました。
2020年9月29日
令和元年度病院指標を公開しました。
2019年9月30日
平成30年度病院指標を公開しました。
2018年9月29日
平成29年度病院指標を公開しました。
2017年9月30日
平成28年度病院指標を公開しました。
2016年9月30日
平成27年度病院指標を公開しました。