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消化器外科

概要

食道、胃、大腸、肝臓、膵臓、胆嚢などの腹部全般と内分泌(甲状腺、副甲状腺)の治療や手術を行っています。

特長

  • 消化器内科との連携が整っており、手術になる症例に関して(緊急も含めて)、スムーズに対応できるようになっております。肝臓・膵臓のような高度な技術を要する手術も対応可能です。また、救急では緊急時の医師の呼び出し体制をとっており、消化管穿孔、急性胆のう炎など、緊急手術を要する三次救急まで対応しています。
  • 小さい傷口からお腹の中に腹腔鏡を差し込んで手術を行う腹腔鏡下手術に積極的に取り組んでいます。身体への負担が少ない低侵襲手術ですので、早期退院も可能となります。
  • がん治療では放射線科、看護部、薬剤部とチーム医療体制を取り、最新の放射線治療や化学療法を行っています。また、古賀病院21の緩和ケア病棟や地域医療と連携して、緩和医療を行うことも可能です。

食道・胃の治療

早期胃がんについては腹腔鏡下手術を行っており、2015年度は9例の実績となっています。進行胃がんについては胃癌ガイドラインに従って開腹手術を行っていますが、腹腔鏡手術でも同等の手術を提供できるようになりました。

当院では高齢者の進行胃がん手術の割合が多く、がん周囲のリンパ節もしっかり取り除いています(2群リンパ節郭清)。腹部大動脈周辺のリンパ節にがんが転移した進行がんは治療後の経過が良くないとされていますので、この場合は手術前に抗がん剤を使って病巣を小さくし、その後に根治のための手術を行っています。当院での成績は下の表をご参照ください。

胃癌5年生存率

Stage 当院(00-07年) 全国(00-06年)
ⅠA 97.67% 93.04%
ⅠB 96.87% 87.00%
ⅡA 87.43% 68.30%
ⅡB 69.01%  
ⅢA 84.44% 50.10%
ⅢB 30.87% 30.80%
ⅢC 0%  
22.70% 16.60%

良性疾患の胃・十二指腸潰瘍穿孔では、緊急手術も含めて腹腔鏡下手術で対応しています。

 

大腸の治療

大腸がんに関しては腹腔鏡下手術で2015年度は85%実施しており、大腸癌治療ガイドラインに従って、がんの周囲のリンパ節を取り除くリンパ節郭清(3群リンパ節郭清)を行っています。

すでに臓器転移があるような進行がん(Stage IV)の手術でも腹腔鏡下手術を実施し、身体の負担を軽減させることで、手術後に抗がん剤治療に速やかに移行できるようにしており、生存率も開腹手術と同様です。特に肛門近くに病巣があるような高難度手術(直腸低位前方切除術や、内肛門括約筋温存術)にも腹腔鏡下手術を導入しています。

大腸の手術後(特に穿孔や人工肛門閉鎖術)の合併症では、創部感染が平均20~40%と高い数値で問題になりますが、当院では特殊な皮膚縫合方法で感染率を7%と減少させることができました。

結腸癌5年生存率

Stage 当院(00-07年) 全国(00-03年)
100% 99.7%
91.37% 85.3%
Ⅲa 82.25% 76.2%
Ⅲb 50.7%
16.76% 15.0%

直腸癌5年生存率

Stage 当院(00-07年) 全国(00-03年)
100%  98.3%
90.29%  84.7%
Ⅲa 82.30%  73.1%
Ⅲb 80.00%
22.22% 16.6%

肝臓の治療

肝臓がんは、①肝臓自身から発生する原発性肝臓がんと、②他のがんが肝臓に転移してできる転移性肝臓がんの2種類あります。

  • 原発性肝臓がん
    大きくわけて2種類あり、肝細胞から発生する「肝細胞がん」と胆管の細胞から発生する「胆管細胞がん」があります。肝細胞がんは原発性肝臓がんで90%以上を占めており、通常肝臓がんといえば「肝細胞がん」にあたります。
    日本人に多いタイプの肝細胞がんは、同じ領域(区域)に複数のがんができやすいため、がんが見つかった場所を区域ごと切除します。これを「系統的肝切除」といいます。現部長は、日本肝胆膵外科学会高度技能指導医であり、「日本肝胆膵外科学会高度技能専門医制度 認定修練施設(A)」を取得しました。現部長が当院での肝臓手術の中心的役割を担うようになった2006年から「系統的肝切除」を基本とした手術に取り組んでいます。肝細胞がんの手術症例での5年生存率は65.5%と、日本のトップレベルの生存率を確保しています。
  • 転移性肝臓がん
    原発巣として、臨床上頻度が高いのは消化器がん(大腸、胃、膵、胆管など)である。大腸がんの転移では肝切除が最も予後が良いとされており、手術を第一に選択することが多く、少しずつ切除症例も増えています。膵癌や胃癌の転移は悪性度が高く、通常他の転移もあることが多いので、全身抗癌剤の適応となっています。

日本肝胆膵外科学会高度技能専門医制度 認定修練施設(A)取得

日本肝胆膵外科学会は、高難度の肝胆膵外科手術をより安全かつ確実に行うことができる消化器外科医師の育成するために2011年6月、肝胆膵外科高度技能専門医制度を発足させましたが、修練施設は医師免許取得後5年以上の消化器外科医が高度技能専門医の認定を申請するために必要な教育研修を受けることができる施設です。

修練施設に認定されるには以下が必須条件です。

  • 日本消化器外科学会専門医制度指定修練施設に認定されている
  • 高度技能指導医あるいは高度技能専門医が1名以上常勤して十分な教育体制がとられている

さらに、修練施設(A)には「申請前年の12月末までの1年間に高難度肝胆膵外科手術を50例以上実施している」、修練施設(B)には「30例以上実施している」という条件が問われます。高難度肝胆膵外科手術が年間50例以上あっても、高難度肝胆道手術ならびに高難度膵臓手術が年間各10例未満の場合は修練施設(B)となります。

当院は、2012年6月1日付で日本肝胆膵外科学会の肝胆膵外科高度技能専門医制度認定修練施設(A)に認定されました。この認定により、<きちんとした肝胆膵外科手術を施行している病院>、<技能専門医になれる病院>という評価を得、一般市中病院としては非常に希少な病院となりました。

修練施設(A)の認定は大学や国公立の病院が中心で、当院は九州では18施設目、福岡県下では8施設目です。


当院で手術した肝細胞がんの5年生存率

Stage 当院(00-05年) 当院(06-08年) 全国
100%  94.7%  73.0%
69.1%  69.3%  59.7%
57.9%  73.3%  39.5%
37.0%  30.6%  21.4%

胆嚢・胆管・膵臓の治療

良性の胆嚢疾患(胆嚢結石、急性胆嚢炎)では腹腔鏡下手術が標準(悪性疑いのもの以外はほぼ全例)となっており、夜などに胆石発作に緊急来院されても適応であれば、腹腔鏡で可能であります。最近では単孔式手術(傷が臍部位に1つのみ)にも取り組み、患者さんの身体への負担を少しでも軽減できるよう努めています。
胆管、膵臓癌では、門脈合併切除を伴う膵頭十二指腸切除術(以下 PD)など高難度の手術にも十分対応できる環境が整っており、腹腔鏡下手術も行っています。PDでの術後合併症は全国的には約50%に認めるといわれており、術前後の管理が重要となっております。当院での門脈合併切除による術後合併症は0であり、膵液漏などの合併症も20%以下となっています。合併症予防のために手術方法・栄養管理にも力を入れています。

その他の治療

  • 鼠径ヘルニア
    鼠径ヘルニアは、自然に回復することが期待できないこと、腸が出たまま戻らなくなる「嵌頓(かんとん)」を起こす危険性があることから、手術が必要となります。手術はメッシュを使用した後壁補強が主流であり、当院では2010年から腹腔鏡下での手術を導入しており、最大2cm程度の傷を3か所作成して行っています。(2015年度腹腔鏡率90%)
    当院では腹腔鏡下手術でもTEP法(腹膜外アプローチ)を採用しており、お腹の中に器具が入らず、皮下からヘルニアの病巣に到達します。最近では傷を1か所のみで行う単孔式(SILS-TEP)を行っており、さらに整容性に優れ、傷の痛まない、目立たない手術が可能となっています。再発率は3%となっていますが、0%を目指しています。
  • 虫垂炎
    急性虫垂炎は緊急手術が必要な疾患ではありますが、当院では腹腔鏡下手術を導入して以降は、汎発性腹膜炎やショック状態以外の急性期では手術せず保存的治療を行い、炎症が沈静化した約1~3か月後に虫垂切除を行う(待機的虫垂切除術)ようになってきました。これは緊急手術だと創感染やお腹の中に膿を形成(腹腔内膿瘍)してしまう可能性が高くなるといわれているためです。待機的手術の最も適応となるものは膿瘍形成性虫垂炎です。
  • 消化管穿孔
    消化器科の手術の中で最も救命率が低い手術です。胃・小腸・大腸・すべての臓器の穿孔に対応しています。緊急性が問われ、来院後すぐに手術が行えるよう、スムースな対応をしています。敗血症性ショックにもなりやすく、術後血液浄化(PMX<エンドトキシン吸着>、CHDF<サイトカイン除法>)をICU入室後に行います。血液浄化専門医師もおり、病態にあわせた術後管理を行っていきます。
  • 他、腸閉塞、憩室炎、内痔核などの良性疾患の対応も常に行っています。可能なものは腹腔鏡下手術を行い、早期退院できるよう対応していきます。

 

症例

当科では、腹部全般(食道、胃、大腸、肝胆膵)と甲状腺、一般外科(ヘルニアなど)の手術を行っています。
2015年度の手術数は479件で、内訳は下記のとおりです

2015年度 手術件数

疾患名 件数 腹腔鏡
甲状腺・副甲状腺 1  
食道疾患    
胃癌・胃腫瘍(GIST) 42 9
胃・十二指腸潰瘍(穿孔) 8 2
小腸・腸間膜疾患 10 1
結腸癌 41 34
直腸癌 18 16
腸閉塞・大腸炎症性疾患 12 2
腸腫瘍・穿孔・人工肛門閉鎖 24  
虫垂炎 26 26
肝臓疾患(癌、転移、嚢胞) 39 5
胆石症・胆道良性疾患 107 98
胆道・十二指腸悪性腫瘍 11 1
膵臓疾患(癌・嚢胞性腫瘍) 5  
脾臓疾患    
鼠径ヘルニア 52 47
その他のヘルニア 15 2
その他の腹部腫瘍 7 1
その他の腫瘍(腫瘤含む) 1  
中心静脈栄養用埋込型カテーテル設置 43  
その他 17 3
合 計 479 247

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