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顔面痛について
顔面痛について
顔が痛む顔面痛は原因が多種で、診断困難な疾患群です。考えなければならないものに、歯痛、顎関節症、副鼻腔炎、三叉神経痛(表4)、非定型顔面痛、舌咽神経痛(表2)、帯状疱疹後神経痛、群発頭痛、トローサ・ハント症候群(表3)などがあります。顔に関わる診療科が多く、原因となる疾患が複数の科にわたることが診断を困難にします。顔面痛の診断を間違えると患者さんは食事もできずに苦しみ、病院を転々とします。例えば、歯が痛い「虫歯」も歯科があつかう顔面痛の一つですが、患者さんがしばしば「歯が痛い」と訴えやって来る三叉神経痛は脳神経の障害で脳神経外科があつかう病気です。
それ故、顔面痛患者さんを取り扱う診療科、歯科・ペインクリニック・耳鼻科・脳神経外科・神経内科等での相互協力が大変重要な疾患です。顔面痛はその原因鑑別が困難なので、私共は顔面痛のある患者さん鑑別診断のために約一週間の入院検査も行っております。
顔面痛を起こす病気の種類
- 歯由来の顔面痛(歯痛など)
- 顎関節症
- 三叉神経痛
- 非定型顔面痛
- 舌咽神経痛
- 群発頭痛
- トローサ・ハント 症候群
- 副鼻腔由来の顔面痛(副鼻腔炎など)
- 膝神経痛(ハント神経痛)
- 耳痛(二次性:中耳炎など)
- 帯状疱疹(ヘルペス)後神経痛
舌咽神経痛の特徴
- 痛みはー側の咽頭や耳に局在
- 発作性で、飲水などで誘発される
- 徐脈や失神を伴うことがある
- 咽頭への局所麻酔を塗布すると痛みが和らぐ
トローサ・ハント症候群の特徴
- 眼痛を伴う眼球運動障害(複視)
- ステロイドがよく効く
- 症状は反復する
- 画像上、海綿静脈洞、上眼窩裂部に異常軟部組織がみつかる
三叉神経痛の特徴
- 片側顔面の痛み(三叉神経の支配領域)
- 発作性の痛み(一回が数秒から数分)
- 痛みは電撃様(針でさされるような、灼けつくような)
- 痛みは誘発される(食事、会 話、歯みがき、洗面等)
- 間欠期には、症状、痛みはまったく無い
- 薬テグレトールが効く