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糖尿病・甲状腺・内分泌センター#1糖尿病診療
糖尿病診療
新古賀クリニックには、当センターだけでなく、腎臓内科、眼科、泌尿器科、婦人科、心療内科など糖尿病とその合併症に関わる診療科を併設しています。各診療科の医師が連携して診療に当たるだけでなく、看護師、管理栄養士、運動療法士などのメディカルスタッフも一丸となって、チームとして糖尿病とその合併症の診療を行っています。また、フットケア外来(看護師外来)も併設しており、糖尿病患者様にみられる足病変のケアや足切断予防のための指導をおこなっています。当センターでは、すべての糖尿病の合併症の検査を半日で実施できるよう務めており、その日のうちに診断、結果の説明を行い、必要に応じて食事療法・運動療法の指導や相談をおこなっています。
1型糖尿病の診療には、持続血糖測定システム、インスリンポンプおよびカーボカウント法を導入し、良好な血糖コントロールが得られるよう努めています。さらに糖尿病腎症を有する患者様には、人工透析への進行を予防するため、チームで指導をおこなっています。
1. 糖尿病の合併症検査
- 全身・動脈硬化
胸部レントゲン、心電図、腹部エコー、血管機能検査(ABI/CAVI)、頚動脈エコー、心臓エコー、頭部MRI+MRA、冠動脈CT - 神経障害
アキレス腱反射、振動覚、タッチテスト、自律神経機能検査(R-R interval)、フットチェック - 網膜症
無散瞳眼底写真撮影検査 - 腎症
尿中アルブミン、血清クレアチニン、推定食塩摂取量検査
合併症予防のための目標値
- 血糖コントロール
HbA1c < 7%
食前血糖値 < 130mg/dL
食後血糖値 < 180mg/dL
※年齢や合併症の程度、使用している薬の種類によって目標値が異なることがありますので、詳しくは主治医にお尋ねください。 - 血圧コントロール
130/80mmHg以下 - 脂質コントロール
LDL-コレステロール < 120mg/dL
HDL-コレステロール ≧ 40mg/dL
中性脂肪 < 150mg/dL - 肥満の解消
BMI < 25kg/㎡
※BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
2. 治療
糖尿病の治療の基本は食事療法と運動療法です。これら2つの治療でも血糖コントロールが不十分な場合は、薬物療法(経口薬と注射薬)を併用しながら良好な血糖コントロールを目指します。
主治医やメディカルスタッフの指示にしたがい血糖を十分コントロールできれば、糖尿病による合併症の発症や進行を防ぎ、健康な人と変わらない日常生活を送ることができます。
●食事療法
日本糖尿病療養指導士や病態栄養専門管理栄養士の資格を持つ管理栄養士が、わかりやすい説明をモットーに、一人一人のライフスタイルに合わせた食生活の個別食事栄養相談をおこないます。
●運動療法
医師から積極的な運動指導が必要と診断された方には、健康運動指導士の資格を持つスタッフが、その方に合った運動指導を行います。
●薬物療法
食事療法と運動療法を行っても血糖コントロールが不十分な場合は、薬物療法を併用します。薬物療法には、経口薬(経口血糖降下剤)と注射薬(インスリン、GLP-1受容体作動薬)があります。ただし、薬物療法をおこなっても、食事療法と運動療法は継続して行うことが重要です。
3. 血糖自己測定
治療に注射薬(インスリンやGLP-1作動薬)を使用されている患者様は、自己血糖測定に保険が適用されます。以前は手指を小さな針で穿刺して、血糖を測定する器械しかありませんでしたが、今は持続血糖測定システムとして、フリースタイルリブレ(円盤状のものを上腕に貼って、血糖測定器をその上にかざすだけで血糖値がわかる器械)や、低血糖のときにアラームが鳴るよう設定できるDexcom G6(お腹や太ももなどに貼る)という器械が使えるようになりました。
当センターでは患者様の病態や生活に合った測定器を選択し、看護師が実際の機器を使って使用方法を指導致します。
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フリースタイルリブレ
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Dexcom G6
4. 糖尿病フットケア
※看護師による外来ケアです【要予約】
日時:月~金 (金はAMのみ)
糖尿病患者さんのなかには深爪、水虫、乾燥などケアの必要がある方が多くいらっしゃいます。これらのケア不足から、糖尿病の足病変の合併症のリスクが高くなります。
当外来では、糖尿病専門医の指示のもと、看護師、糖尿病専門看護師(日本糖尿病療養指導士、筑後糖尿病療養指導士)が大切な足を守るためにフットケアと指導を行います。
●フットケア紹介
爪のケア、角質ケア、タコ・ウオノメのケア
●看護師ケアによる指導
清潔ケア、足の観察、保湿ケア、熱傷予防指導、靴の履き方・選び方
5. 妊娠糖尿病専門外来
新古賀クリニック糖尿病センターでは、妊娠中に初めて血糖値が高いとわかった方、以前に妊娠糖尿病と診断され再度妊娠を希望されている方、これから妊娠を希望されており何らかの理由で血糖値に不安を抱える方、糖尿病治療中で妊娠を希望されている方を対象とした妊娠糖尿病専門外来を行っています。
また、妊娠糖尿病で治療された方の出産後の定期的な経過観察もおこなっています。
6. 糖尿病教室
当センターでは毎月第2金曜日に糖尿病の患者さんとそのご家族を対象に、医師・看護師・管理栄養士・運動療法士・薬剤師を講師とした「糖尿病教室」を開催。
糖尿病に対する知識の取得や再確認と正しい治療や自己管理の支援を行っています。
また「糖尿病教育入院システム」(新古賀病院)を備えており、月曜日から金曜日まで(15:00~16:30)毎日糖尿病患者の教育を行っています。