部門紹介(古賀病院21)

 

臨床工学課

  最近の医療には、医療機器が欠かせません。私ども臨床工学技士は、その中の治療機器が安全に使用できるように、これらの保守・点検・修理・運用が主な業務です。

高気圧酸素

高気圧酸素部門では、2021年4月から運用を開始し、現在、血液浄化部門の臨床工学技士2名が兼任で治療を行っています。
1か月に約100~120件の治療実績を誇り、症例が最も多いのが、難治性潰瘍をともなう末梢循環器障害です。また、脊椎・脊髄神経疾患や放射線障害など、さまざまな疾患に対して治療を実施して効果をあげています。
近年では、がん治療の選択肢の一つとして、高気圧酸素治療と放射線治療を併用した悪性腫瘍への積極的な治療も実施しています。臨床工学技士も、がんの総合支援体制を担う一員として業務を推進しています。

内視鏡

 内視鏡部門では、検査室1部屋と透視室1部屋で、消化器及び呼吸器への内視鏡検査・治療を行っています。
臨床工学技士は、上下部消化管、胆膵系、気管支の検査・治療の介助を行っています。
また、スコープの洗浄・消毒や内視鏡システム、高周波装置をはじめとし、部署内のすべての機器の管理を行っています。日進月歩で変化していく医療機器に対応し、効率的に運用できるよう業務を遂行しています

呼吸器

  呼吸器部門では、呼吸を補助する人工呼吸器をはじめ、患者さんの状態観察に必須な、生体情報モニター・輸液ポンプ、シリンジポンプなど、院内の医療機器の大半を管理しています。年度初めには、点検計画書の作成・計画の遂行、また新規採用の機種に関しては、院内教育やマニュアル作成などを行っています。
また、他職種と連携し、新たに「高頻度人工呼吸器PAC-35」を用いた排痰治療も開始しました。在宅治療機に関しては、長期的に行ってきたCPAPの患者さんは700名を越え、ICTを利用した遠隔管理も行っています。
整形外科分野では、超音波骨折治療法LIPUSの導入も積極的に行っています。

 

臨床工学部室  

CPAP治療機器の点検  

 

血液浄化

  透析装置60台、個人用透析装置2台、血液浄化装置1台を保有しています。
月・水・金曜日 3クール、火・木・土曜日 1クールで透析を行っています。
臨床工学技士は、医師や看護師と連携し、穿刺からバイタルサイン確認など 一連の透析業務に加え、透析装置の点検や、部品交換などの機器管理、 透析に使用する透析用水の水質管理を行っています。
また、透析だけでなく、エンドトキシンの吸着を目的とした 吸着療法(PMX)や吸着式潰瘍治療(レオカーナ)などの治療も行っています。

 

RO装置 透析室

手術室

  手術室では麻酔器、内視鏡手術支援ロボット、内視鏡システム、電気メスを始めとした 多くの医療機器が使用されています。
臨床工学技士は、それらの機器を点検し、安全に手術が行えるように入念に準備を行っています。