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  • 解体予定の新古賀クリニック南棟を使った火災訓練!!

    2024年5月02日(木曜日)

    テーマ:その他

    実際の火災現場さながらの救助訓練の場に!



    4月25、26日、建替えのため解体予定の新古賀クリニック南棟を使った消防訓練が実施されました。


    同訓練は、久留米広域消防署と久留米市建築協同組合が、解体予定の建物を訓練場所として活用する協定を結んでから、初の消防訓練として行われたもので、久留米消防署 複数部隊(隊員 約20名)が、実際の火災現場さながらの火災救助総合訓練に臨みました。


    高度救助隊レスキュー車、はしご車、ポンプ車と7台の消防車が新古賀クリニック南棟前に集結。
    25日は、報道機関公開の火災救助総合訓練を実施。医療機関で火災が発生し、逃げ遅れた人がいるという想定で、はしご車などによる救出訓練が、26日は、窓やドアの破壊訓練が実施されました。



    久留米広域消防本部救急防災課長の村田康裕さんは、「実際の建物を使った訓練は、協定後初の経験です。これまで、想定の中での訓練は何度も行ってきましたが、今回は、はしごの掛け方や放水の仕方も、現場さながらのリアルな訓練になるため、隊員にとってはすばらしい経験になります。こうした訓練が、一刻を争う現場で、臨機応変に対応する確実な力になります!」と語ってくださいました。



    新古賀クリニック棟3階付近へ、はしご車を使って放水する消火活動や人命救助活動、ガラス窓をハンマーで叩き割って解錠し、抱きかかえたエンジンカッターで扉を切断し、次々と建物内へ潜入していく破壊訓練も実施されました。もうもうと煙が立ち込め、薄暗く、視界が悪い中、防火シャッターやレントゲン室の強靭な扉を、エンジンカッターで切断。周囲に無数の火花が激しく飛び散り、隊員たちに降りかかります。少しの迷いや気のゆるみが、命の危険につながるような緊迫した訓練の中で、常に声を掛け合い、チーム一丸となって、1分1秒でも早く、救命救助にあたる隊員のみなさんの熱い志が伝わってきました。


    訓練後に、久留米消防署南出張所の古賀裕太朗さんは「現場経験が浅い自分にとっては、実際の建物を使ったリアルな訓練は、よい経験になりました。この経験は、現場ですぐに活かせると実感しています。指揮隊、救助隊、はしご隊、消火隊との連携もスムーズにできたこともよかったです!」と、笑顔で語ってくださいました。


    実際の現場に即したハードな訓練に挑む隊員の皆さんの活躍が久留米市内および筑後地区の防災減災と、1秒でも早い人命救助へつながっています。



    新古賀クリニック南棟を、訓練の場として提供できたことで、職員一同、さらに防災意識が高まりました。実際、火災や災害が起きた際は、患者さまの命と安全を第一に、早めの消火活動やスムーズな避難誘導を行えるよう日々、努力していきます。