一人ひとりの患者さんの﹁思い﹂と向き合い﹁まごころ﹂をも�て治療にあた�ています� 脳の病気にはさまざまなものがあります。例えば、脳血管障害(脳卒中)では「スピード」が大切で、1分でも早い治療のスタートが症状を軽くし、後遺症なく元気に退院することにつながります。また、脳腫瘍では手術が主な治療法になりますが、どのような状況でも脳の手術というのは、患者さんにとってなかなか受け入れ難いものだと受けとめています。私たちは、手術の内容や必要性について分かりやすく丁寧に説明を行い、一人ひとりのさまざまな価値観や人生観などの「思い」にもしっかり向き合って、どのような手術が一番「幸せ」に結びつくのかを考えるようにしています。 私は、手術は最後の「切り札」だと考えています。手術という「切り札」は、早すぎても遅すぎても有効ではありません。患者さんの「幸せ」のために行う手術は、最良のタイミングで行わなければなりません。手術の技量に関しては多少の自負はございますが、常に怠ることなく「まごころ」を込めて万全の準備を行い、手術に臨んでいます。 さて、手術ができる脳神経外科医を今後いかに育てるかは、国をあげての重要な課題とされています。当院では難易度の高い頭蓋底腫瘍などに対してもハイレベルの手術指導を行える環境が整っており、次世代を担う若手医師の育成にも力を注いでいます。は必要です。新古賀病院では高度なテクノロジーを導入し、高水準の治療を行っています。脳神経外科では年間1000例ほどの脳腫瘍や脳血管障害(脳卒中)など様々な脳疾患の患者さんを治療(入院)しています。❶
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