退院後も�患者さんが自分らしく生活を送るための手助けを�んの筋肉量が落ちているため食事量を増やしてほしいという要望や、一品だけ形態を変えて提供してほしいと相談を受けることもあります。患者さんの状態をみながら可能な範囲で対応を行っています。柳瀬 スタッフの間でゴール設定がずれてしまうと患者さんへのかかわり方にもずれが生じてしまいます。そのため、少しでも変更がある場合は情報を共有しています。筋力トレーニングなど重複しすぎると患者さんの負荷になってしまうものもありますので、同じ患者さんを担当する理学療法士と話し合い運動メニューを決めています。下田 食事面で、患者さんの希望と私たち医療スタッフ側の目指すゴールがずれてしまうことがあります。ご本人が食べられると思っても、実際の専門家の評価としては危険を感じることがあります。患者さんの希望される食事が摂れるよう日々の訓練と、退院後も嚥下機能を維持できるような自主訓練の指導も行っています。柳瀬 リハビリの時間はどうしても限られていますので、その中で患者さんが自分らしく生活するためには何が必要なのかを考えています。患者さん自身がリハビリを行う目標を見つけると、高齢の方でも驚くほど頑張られる方もいらっしゃいます。ここでのリハビリが人生のターニングポイントになるかもしれないという思いで接していますので、その人らしい生活を送るための手助けができたらと思っています。長嶺 患者さんの退院時には栄養指導を行っています。食べる力が低下した方に対しては、言語聴覚士に食形態を確認した上で、調理方法を含めて説明することもあります。どんな食事を用意したらいいのかと不安を抱えている方もいらっしゃいますので、無理せずご自宅でできることを提案しています。 今後も多職種で連携し、様々な傷病により入院された患者さんに対して、より良いサポートを行えるよう栄養管理に努めていきます。❿下田珠鈴(しもだ みすず) ■古賀病院21 / リハビリテーション課 言語聴覚士長嶺 遥(ながみね はるか) ■古賀病院21 / 栄養管理課 管理栄養士
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