新古賀病院では、直腸癌手術にダヴィンチを導入しています。直腸癌手術における外科医の使命は、癌の完全切除と機能温存です。癌を取りすぎると機能温存率が下がりますし、機能温存にこだわりすぎると癌が残ります。従来の内視鏡手術だけで全ての直腸癌に対応することは難しいですが、ダヴィンチを使うことにより癌の完全切除率と機能温存率が向上しました。再発や排尿障害、人工肛門管理となる患者さまを少しでも減らすために外科医としてさらなる研鑽を積みたいです。 ダヴィンチ手術は執刀医1人だけで行う手術ではなくチーム医療です。手術室に入るスタッフはそれぞれが大事な役割を担っています。手術助手としての私の役割は、ロボットアームのマネージメントです。鉗子には触覚がないため、術者はアーム同士が接触しても気がつきにくいです。これらを解除したりアームが患者さまの体幹や四肢に接触しないよう常に注意を払います。また通常の内視鏡手術に比べて煙が生じやすいため、タイミングよく吸引して手術野をクリーンに保ちます。手術の進行に応じて必要な鉗子を付け替えたりもします。これらの作業に専念できるように麻酔科医や看護師、臨床工学技師がそれぞれの役割を果たしてくれます。個々で勉強するだけでなくチーム全員で研修会に参加したり、他病院の手術見学を行って学びを深めてきました。今後もスタッフ一丸となって頑張っていきたいと思います。山方伸茂(やまがた のぶしげ) ■新古賀病院 消化器外科副部長 〈消化器外科〉❹消化器外科副部長の山方伸茂先生にお聞きしました。新古賀病院Nobushige Yamagata山方伸茂(やまがた のぶしげ) ■新古賀病院 消化器外科副部長 〈消化器外科〉■日本外科学会専門医■日本消化器外科学会専門医■日本日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医■日本内視鏡外科学会 技術認定(消化器・一般外科)■Certicate of da Vinci System Training 修了プロフィール■日本外科学会専門医■日本消化器外科学会専門医■日本日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医■日本内視鏡外科学会 技術認定(消化器・一般外科)■Certicate of da Vinci System Training 修了ダヴンチの導入により癌の完全切除率と機能温存率が向上しましたダヴンチ手術はチム医療です「より安全で精度の高い手術に関するお話」2しく「正知る」ということがんの根治性と機能温存、早期回復を両立した手術を目指しています。
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