私たち臨床検査技師の仕事は、検体検査と生理機能検査に大きく分かれます。検体検査は患者さんの尿や血液などの分析。生理機能は心電図検査や呼吸機能検査など、患者さんに直接触れて情報を得る検査です。私が専門にしているのは生理機能の中の超音波検査(エコー)で、超音波を臓器に当てることによって映像を得る検査です。 X線を使う検査に関してはレントゲン技師の担当になります。それ以外の検査を、臨床検査技師が幅広く担当しています。 検査技師の業務は、検査はもちろんですが、超音波下の治療支援にも携わっています。ダヴィンチシステムを使用したロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術の時には、私たちも介助に入っています。安全に腫瘍の部分のみを取り出すために、どの部分を切除するかを判断する材料として、手術中に超音波検査で腫瘍と正常組織の境界を観察します。先生と共にディスカッションしながら撮影し、先生が切離面を決められます。 術中エコー自体は5分くらいで終わる小さな仕事ですが、切離面を決めるという大事な場面で、患者さんの治療に少しでもお役に立てればという気持ちで介助しています。 臨床検査課の超音波担当のスタッフは、全員が手術の介助ができるように研修や勉強も行っています。臨床検査課という組織が強固な組織体制を作れるように、定期的に仕事のローテーションを導入するなど、日々努力しています。❾治療の一端を担い少しでもお役に立ちたいと思ています患者さんから診療のための情報を引き出すお仕事です倉重佳子(くらしげ けいこ) ■古賀病院21/臨床検査課 副課長 臨床検査技師Medical STAFF臨床検査技師は検査するだけではなく、手術中のサポートにも携わっています。
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