古賀病院21では、糖尿病の患者さんの外来診療や、外科手術を受けられる方の術前の血糖値のコントロールをサポートしています。 外科手術の程度によりますが、侵襲の大きい手術ではインスリンの使用で血糖が上昇する場合があるため、患者さんに一週間から10日ほど入院をしていただき、血糖値のコントロールを行います。コントロールが悪い状態で手術を行うと、感染症に対する抵抗力が落ちます。また傷の治りや手術の 治療にあたり、特に高齢の患者さんに関しては低血糖に気をつける必要があります。高齢者の場合は複数の薬を飲んでいることが多いのですが、薬の相互作用で低血糖を起こしやすくなりますし、腎臓や肝臓の機能低下によって薬の分解が悪くなり、効き目が強くなることがあります。 専門医だからこそ、低血糖を起こさないよう薬を選び、個人に合わせた治療法を実施することができます。昔と比べて治療方法が大きく変わっていますので、現在の正しい知識と治療選択で、患者さん一人一人に安全な治療と合併症予防をしていくことを心掛けています。 大切にしていることは、まず患者さんの話をよく聞くことです。話を聞いた上で、お薬の種類や治療方法の提案をします。患者さんに治療法を断られることもありますが、また次回の診察時に別の提案をして、患者さん自身に治療法を選んでもらうようにしています。きちんと納得してもらい、患者さん主体で治療を続ける「インフォームド・チョイス」が大事だと考えます。ほとんどの糖尿病は完治しない病気ですので、患者さんが選んだ治療法で、私たちスタッフが一緒に合併症予防に取り組んでいきます。 糖尿病は早期発見が大切です。症状がないからといって血糖値の異常を放置しないようにしましょう。血糖値が高いと言われたら早めに再検査を行ないましょう。早く糖尿病を発見できれば、早く治療が開始できて、合併症発症のリスクを下げられますので、定期的に健康診断を受けることをおすすめします。理解しやすい治療法の説明を心掛けています。❸多くの診療科と協力関係をとりながら治療を進めます患者さん主体の治療法を共に歩む気持ちで取り組んでいきます高齢者は薬の飲み合わせによる低血糖にも注意まずは専門医の診断を糖尿病・内分泌内科部長の林秀樹先生にお聞きしました。古賀病院21
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